60年以上にわたって田んぼを潤してきた津山市の水揚げ水車。管理している農家の高齢化で修理が難しくなる中、地元の高校生たちが力を貸すことになりました。
津山市中島地区の用水路に残る水揚げ水車。木にひびが入り、軸や受けの部分にも傷みがみられます。
用水の流れを受けて回転し、くみ上げた水を田んぼへ送り込む水車。毎年、田植えの季節には水車の音がテンポ良く響き、60年以上にわたって地域の初夏の風物詩として親しまれてきました。
水車を管理してきたのは農家の山根節夫さん(85)。これまで傷んだ木材を取り替えるなど数年ごとに修理してきましたが、2026年の修理は断念しました。
(水車を管理している 山根節夫さん)
「今年は回らない。直すのも高くつく。電気代の方が安い。体がもたない」
この話を聞いた岡山県美作高校の生徒が立ち上がりました。
「クリエイトコース地域創生系」の2年生が地域貢献活動の一環として水揚げ水車の修理に取り組みます。
(生徒は…)
「田んぼの時期に水車が回っているのが好き。水車を僕たちが直せるよう頑張りたい」
「思った以上に老朽化していて、いつ壊れてもおかしくないと思った。地域の伝統を大切にしていきたいので継続していけるものをつくりたい」
目標は2027年6月の水入れに合わせてもう一度この場所で水車を回すこと。日本の美しい原風景を残したいという思いが高校生たちへと受け継がれています。