JR東海は、長野駅と名古屋駅を結ぶ特急「しなの」に導入予定の新型車両を公開した。車体は「アルプスを駆け抜ける風」をテーマにしたデザインで、車体の揺れも軽減されるという。
アルプスの山並みを駆け抜ける風
長野駅と名古屋駅を約3時間かけて結ぶ特急「しなの」。
現在の車両「383系」は、1995年のデビューから30年以上が経過し、JR東海は、新型車両の開発を進めている。
5月12日、新型車両となる「385系」がお披露目された。
(記者リポート)
「沿線地域の自然や文化を色と形を使って表現したシンボルマーク。そして流線型の車体は今にもアルプスの山並みを走り出していきそうな迫力です」
デザインのコンセプトは沿線の「豊かな自然と文化の調和」。
車体はアルプスの山並みを駆け抜ける風をイメージしたという。
普通車の車内は「自然の心地よさ」がテーマで、座席は木曽の森林をイメージした緑色。
新型車両「385系」は今後、走行試験を重ね、2029年度ごろの導入を目指しているという。
優雅なプライベート感
一方、グリーン車のテーマは「優雅なプライベート感」。
座席には、北アルプスの朝焼けのオレンジと県の花・リンドウの紫を採用した。
(記者リポート)
「暖かみのある色に照らされた車内は一歩踏み出した瞬間から、思わず誰かに会いに行こうと思わせてくれます」
グリーン車・普通車ともに、全座席にコンセントを設置し、荷棚のスペースも拡大したという。
また、デッキには、南木曽のろくろ細工など沿線の伝統工芸品が展示されている。
新しい振子制御技術を導入
こだわったのは、デザインや車内設備だけではない。
現在の特急「しなの」は、カーブや急勾配をスムーズに走ることができる一方、「揺れが気になる」という声も多く聞かれている。
新型車両には、新しい振子制御技術を導入。
走行性能を維持しながら、揺れも軽減し、乗り物酔いのしやすさを示す指標は、「383系」に比べて15%改善したという。
JR東海・清水吾郎車両部長:
「さらに乗り心地を向上させることは、大きなコンセプトとして進めている。特急車両の新しい柱になっていく車両。ぜひ楽しみにお待ちいただければ」
