みなさんも普段の買い物で使うことが多いはずのこの袋。
原料不足の影響でスーパーの袋詰め台から姿を消すことになりました。中東情勢の悪化がじわじわと家庭にも影響し始めています。
次々と撤去されるポリ袋。
5月11日、札幌市内のスーパーでは無料で使えるロールタイプのポリ袋が姿を消しました。
理由は原油不足です。
「中東情勢の影響でプラスチック製品、レジ袋もそうだが品薄状態で不足している」(マルコストアー 山川悟史社長)
無料のポリ袋は石油を由来とするナフサを原料としています。ナフサの世界的不足で製造メーカー側から今後は出荷制限をかけざるを得ないと連絡があったといいます。
この店ではレジで肉や魚などの生ものをポリ袋に入れるサービスは続ける予定です。このサービスを続けるために、買い物客が自由に使えるポリ袋の廃止を決めました。
この決定に客は。
「どうしよう本当に」
「いやー、困るね」
「困ると思うね、使っている人は」
「いままですごく助かっていた人たちがたくさんいると思うが、なるべく使わないように気を付けている。こういう情勢でいつも困るのは私たちなので」(いずれも買い物客)
一方、こちらは札幌市豊平区のスーパー。袋詰め台には無料のポリ袋が設置され、これまで通り自由に使えるようです。
「現状、撤去の予定はないですね。必要な方、必要でない方、いらっしゃいますので選択肢としてあのまま置いておこうと思ってます」(キテネ食品館 中塚誠社長)
今後も撤去する予定はないといいますが…。
「次(の仕入れ)からは上がりますよというような、突然値上げというような話になる可能性は非常に高いという話はもらってるので」(キテネ食品館 中塚誠社長)
ポリ袋の仕入れ値が上がった場合、客には節度をもった使用をお願いするといいます。
そして店ではポリ袋以外のところで、すでに影響は出ていました。
「こちらにありますトレイですね。今までですね、黒のトレイで肉が映えるという効果があったので目立つようなトレイを使ってたんですけど、価格がものすごく上がっている状況の中で、安く使えるトレイということで白色のトレイに変更させていただきました」(キテネ食品館 中塚誠社長)
寿司など見栄えも大切な商品は、これまでと同じ華やかなトレイを使用していますが、20円から30円ほど値上げしたといいます。
「こういうの(ポリ袋)も無料でいただいてますけど、きっとそのうちそんなサービスも厳しくなってきますよね」(買い物客)
さらに原油不足は、あの有名なスナック菓子の姿をも変えました。
「ちょっと寂しい」(19歳専門学生 札幌在住)
ナフサを原料とする印刷用インクの供給が不安定になり、大手菓子メーカーのカルビーは、ポテトチップスなど一部商品の包装を白黒に変更すると発表しました。
「味が分からなそう。うすしおが赤でコンソメが黄色オレンジっぽいイメージがあるので、味がわからなくなった。ぱっと見で買いにくい。白黒になると色で判断していたのもそうだし、色があるほうがおいしそう。味が薄そう。全体的に薄そう。変わりますね。派手な方が買ってみようとなる。色ってやっぱり大事」(18歳専門学生 札幌在住)
「色を使っていなくても良いと思う。もうポテトチップスの味は知っているし、おいしい事がわかっているので逆にシックで良い。ペットボトルにラベルが貼っていない物も最近あるから、全然それで良いと思う。いらない物なら削って節約していった方が良いのでは」(30代3人の子の母 札幌在住)
「買ってみたい。一回しか食べた事がないから」(子ども)
これまでの「普通」がそうではなくなる…。
私たちの生活にも少しずつ影響が出始めています。
原油不足の影響が、暮らしの様々な場面に広がりを見せています。
ポテトチップスのパッケージが白黒に変更されたほか、ポリ袋の品薄が続いています。
さらに、お弁当や精肉に使われるトレーも変更されつつあり、容器の値上がりによって総菜の価格にも影響が出始めています。
こうした状況に対し、佐藤啓官房副長官は12日午前の会見で「現時点で問題が生じているとは報告を受けていない」とし、「日本全体としての必要量は確保されている」との認識を示しました。政府は一貫して、原因は供給の偏りや流通の目詰まりだと説明しています。
しかし実際には、メーカーや小売店の現場ではじわじわと変化が起きているのが実情です。農林水産省はこの日、カルビーの担当者を呼んで聞き取りを行うなど、企業との情報共有を進めている模様です。
政府と企業の間で認識のすり合わせが行われているとみられますが、市民生活への影響は今後さらに広がる可能性があります。