本格的な新茶シーズンが到来している静岡県。こうした中、世界的な抹茶ブームを受け、茶畑ではある変化が起きています。
“静岡茶発祥の地”として知られる静岡市葵区の中山間地 足久保地区。
いま、まさに収穫の最盛期を迎えています。
高本圭市 記者:
静岡市内の茶畑に来ています。こちら白いカバーが被せられていて、少し違った光景が広がっています
お茶の木を覆っているのは日光を遮るシート。
収穫の20日ほど前から太陽の光を制限することで、茶葉の緑色が濃くなり強いうま味が生まれます。
抹茶のもとになる“碾茶”を作るためです。
足久保ティーワークス茶農家協農組合
松永哲也 組合長:
90%やぶきたという品種を栽培していたが、てん茶に移行することから人気な「つゆひかり」や「おくみどり」に転換を行っている
いま、世界的ブームから需要が高まっている抹茶。
足久保地区では抹茶の生産に力を入れようと、管理している1.8haあまりの茶畑のうち7割を碾茶の生産に転換しました。
2025年10月には、国などの支援制度を活用し総事業費2億円あまりをかけて、碾茶の製造ラインを導入しました。
摘み取った茶葉を蒸したあと、揉まずに乾燥させることで碾茶が仕上がります。
このてん茶を粉末状にしたものが抹茶です。
ヨーロッパやアメリカなど海外への輸出も始めていて、今後はアジア圏などへの販路の拡大を目指しています。
足久保ティーワークス 茶農家協農組合
松永哲也 組合長:
ようやく実を結び始めた。辞めるチャンスはいくらでもあったから、この間にものすごい苦しい時代を何年も(過ごした)。おいしい、色が良いと喜んでもらえるお茶を作りたい
製品化する前の荒茶の生産量が全国2位に転落した静岡茶。
新たなブランドも始動し“全国一の茶処・静岡”復活に向けて、いま大きな転換期を迎えています。