コメの価格の先行きは、安くなるとの見通しが続いています。
「コメ価格下落 店頭ではどうなるのか」「今年の新米はどうなるのか」の2つのポイントについて、フジテレビ経済部・砂川萌々菜記者に聞いていきます。
──1つ目のポイント、コメの価格は安くなるという見通しが続いているがスーパーでの店頭価格はどうなる?
今後もスーパーのコメ価格は緩やかに下がっていくとみられています。
全国のスーパーで販売された最新のコメ価格は5kgあたり3796円でした。
3800円を下回るのは2025年8月以来で、足元では年明け以降、価格が下がり始めている状況です。
11日に都内の精米店に話を聞いたところ、2025年10月には5kg4500円だった「ひとめぼれ」が、現在3800円で販売されているということです。
コメの価格が安くなっている要因については、業者側が赤字でもいいから在庫を市場に出そうという動きがあるとしていますが、全部のコメが安いわけではなく、高いものと安いもののばらつきがあるということです。
──一時は4400円を超える時もあったコメ価格だが、なぜ価格の下落が続いている?
背景には“令和の米騒動”による歴史的高値を見て農家がコメの作付面積を増やしたため、市場に在庫の余剰感があるためです。
また、秋の新米が出てくる前に今持っている在庫を出そうという動きが活発化していて、価格が落ち着きを見せ始めています。
11日に公表された生産者や業界関係者によるアンケートでは、向こう3カ月のコメ価格の見通しは今後も値下がりするという見方が強いことが分かりました。
──2つ目のポイント、2026年の新米の価格の見通しは?
新米は現時点では価格は下がるとの見方が出ています。
農林水産省が発表した1月末時点の調査では、農家が作付けした稲が普通に育った場合のコメの収穫量は732万トンとなり、政府が想定する最大需要の711万トンを上回る水準となっています。
コメどころからは「このままの作付けだと過去にない在庫であふれかえる」としていて、コメの暴落を心配する声が聞かれています。
ただ、生産者が主食用のコメから加工用や米粉用に転換する可能性や、暑さによる生育状況など、最終的な生産量はまだ未定です。
今後、集荷業者から農家に伝えられる前払い金がスーパーの価格にも反映するために、注目が集まっています。
一方、中東情勢を背景にした資材価格の上昇、例えばコメ袋などのコスト損があり、一部で価格を押し上げる要因にもなるため、今後の動向は引き続き注視が必要です。