富山県高岡市の竹平記念体育館のサブアリーナ併設計画を巡り、出町市長は計画を撤回した上で高岡スポーツコア内での新たな総合体育館の整備を改めて進めると発表しました。
前の市長時代に策定された竹平記念体育館のサブアリーナ建設計画の撤回発表。一部の市議からは「判断のプロセスが見えない」など不満の声が上がっています。
*出町譲市長
「竹平記念体育館でのサブアリーナを整備する計画については取りやめたい」
8日に会見を開いた高岡市の出町譲市長。計画撤回の理由について今年3月にまとめられた、竹平記念体育館サブアリーナの基本設計で建設費用が約35億5000万円と概算されていることなどを挙げ、将来的な総合体育館整備を見据えた場合、「二重投資」の懸念があるとしました。

また、駐車場の収容台数を新たに33台整備するとしているが、十分ではないとして、サブアリーナ整備計画を撤回すると発表しました。
その上で、市が2017年に実施設計を策定したものの、財政難で凍結されていた高岡市二塚の高岡スポーツコア内での総合体育館の整備について、改めて取り組むとしました。
まずは将来的なメインアリーナとなる体育館を建設し、2031年度の供用開始を目指すとしています。
建設費は市の試算で70~80億円。新たな駐車場を300台から400台整備できるということです。
過去に検討会議を経て策定された竹平記念体育館サブアリーナの計画。撤回について出町市長は「自身が市議時代から訴えてきたことだ」と強調しました。
*出町市長
「今回の件は私の公約でもあった。高岡スポーツコアとか新高岡駅周辺というのはいろんな意味で、スポーツを拠点とした街づくりができるのではないか。未来の高岡を見据えたときに、あそこ(スポーツコア周辺)は、とても大切な地域になる」
この会見の後に開かれた高岡市議会の公共施設の在り方について検討する特別委員会では、市議会最大会派・同志会の議員から「市長の判断は説明が不十分」という意見が出されました。

*同志会 高岡宏和市議
「スポーツ施設に反対ということではなく、そのプロセスが見えない。なぜそういう風になったのか、今までの方向と変わってきたのか、その説明が説明がない限りは納得できない」
*同志会 梅島清香市議
「関わっている人がたくさんいるのにも関わらず、こういう形で白紙にするのはありえないと思う」
*同志会 曽田康司議長
「市当局は、議会の議論なくして、きょう(撤回を)発表した。大変遺憾に思う」
出町市長は今回示した方針の位置付けについて「あくまでキックオフ」「これから議会でオープンな議論を行う」と話しています。
出町市長と市議会の最大会派同志会とは新しい市役所の整備をめぐり、同志会が情報公開請求を出すなど溝ができており、今回の大型公共施設計画の撤回でさらに溝は深まりそうです。
(富山テレビ放送)
