去年12月、富山県高岡市の交差点で車が信号機の柱に衝突して乗っていた女性が死亡した事故で、富山地方検察庁は運転していた男を危険運転致死などの罪で起訴しました。
男は、この事故を起こす1カ月前にも富山市内で当て逃げ事故を起こしていたことが新たにわかりました。

危険運転致死とひき逃げの罪で起訴されたのは、富山県小矢部市の会社員、坂田百二郎被告(33)です。
起訴状などによりますと、坂田被告は去年12月18日の未明、高岡市羽広の交差点に制御困難なスピードで進入し、信号機の柱に衝突。同乗していた朝日町の会社員・高橋幸菜さん(33)の救護を行わずに立ち去り、死亡させたとされています。

捜査関係者によりますと、坂田被告は制限速度40キロの道路を少なくとも80キロ以上のスピードで走行し、交差点のカーブを曲がり切れなかったとみられています。
警察が駆けつけた際、高橋さんは大破した車のそばで倒れていて、衝突のはずみで車の外に投げ出された可能性があるということです。

車は亡くなった高橋さんのもので、捜査関係者などによりますと、2人は交際関係にあったとみられます。
坂田被告は別の事件で服役し、仮釈放中でした。
事故のあと、高橋さんを救護せず立ち去ったとされる坂田被告。その1カ月前にも、富山市内で当て逃げ事故を起こしていたことがわかりました。

*事故に遭った男性
「私はこの車線(左車線)を走っていた。走行中、後ろから『ガシャン!』という大きな音がして、何が起きたのか分からなかった。(乗っていた)妻もパニックだった」
こう話すのは県外に住む50代の男性です。
去年11月15日の深夜。男性が北陸自動車道・富山インターチェンジ近くの国道41号を車で走っていたところ、後ろから来た車に衝突されました。
男性はすぐに車をとめようとしましたが…。
*事故に遭った男性
「(相手の)ドライバーが私の方を見たので、当然止まるものだと思ったが」
相手の車は猛スピードでその場から逃走。男性は事故を警察に報告しました。幸いけがはありませんでしたが、車は廃車になりました。
その後、男性のもとに届いた相手側の保険会社からの書類には、坂田被告の名前がありました。


警察の捜査で、坂田被告が当て逃げしたことがわかりました。
そして、去年12月に起きた高岡市の死亡事故。男性は坂田被告が逮捕されたことを知り、怒りがこみ上げたと言います。
*事故に遭った男性
「たまたま私はケガがなかったけれど、ケガをしていても、彼は逃げていた(と思う)。すごく嫌な気持ちになった。ものはお金で解決できるかもしれないが、人の命は絶対にお金で解決できない」
警察はこの事故についても追送検を視野に捜査しています。
坂田被告はこれらのほか、覚せい剤を使用した罪でもすでに起訴されています。
(富山テレビ放送)
