アメリカのトランプ大統領が参加した夕食会で起きた発砲事件。トランプ大統領は直後に取材に応じ、「意見の違いを平和的に解決するようにお願いする」と発言したということです。
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」には、この大統領が参加するホワイトハウス特派員の夕食会に参加した経験がある政治ジャーナリストの青山和弘氏が出演。
当時の警備態勢をもとに「会場は2000人以上…もし乱射事件起きていたら大変な事態だった」と話しました。
そしてイランとアメリカの再協議が見送りになるなど、イラン情勢を巡る動きが停滞する中で、トランプ大統領が事件直後の取材に語った、「意見の違いを平和的に解決するように」という発言を引き合いに出し、「国際社会で率先してやってもらえたらいいなと願います」と述べました。
■夕食会に参加経験ある青山氏「100年以上続いてる非常に由緒正しい夕食会」
夕食会の最中に起きた発砲事件。政治ジャーナリストの青山和弘氏はまず、アメリカ赴任時代、ホワイトハウスの特派員の境界が主催するという、この夕食会に参加した経験を語りました。
【青山氏】「今から14年前の2012年、オバマ大統領のときに支局のスタッフたちと一緒に参加しました。
ドレスコードが厳しくて、タキシードを着ていかないといけないし、日本の女性は着物を着る人もいるような、100年以上続いてる非常に由緒正しい夕食会です。
トランプ大統領は記者会と対立していたので、今回初めて来られたということです。会場は2800平方メートル、例えば東京で自民党大会などをやる会場よりもはるかに大きい会場に、そこに2000人以上もギチギチなんですよ」
(Q.会場は青山さんが参加されたときと同じ?)
【青山氏】「同じです。ヒルトンホテルです」
(Q.普段は何をするところ?)
【青山氏】「普段もいわゆる宴会場ですね。立食パーティーをやることもできます。参加者が2000人以上いるので、テーブルをギチギチに入れて、立すいの余地もないような状況です。もし乱射事件が起きていたら、大変な事態にになっていたと思いますね」
■「宴会場の入口にだけセキュリティチェック」明かす
(Q.セキュリティが厳しいのでは?)
【青山氏】「いや、ワシントンには高級ホテルがいっぱいありますが、会場のホテルは一番大きいホテルなのです。
普通のお客さんもいて、この宴会場の入口にだけセキュリティチェックがあります。なので、そこを突破すれば中に入れた可能性があります。
この警備体制で本当によかったのかどうかはこれから問題になると思います」
拘束された容疑者も前日からこのホテルに宿泊していたと報じられています。
【青山氏】「ホテルに入るときは身分チェックとかもなくて、要はチケット持っていれば入れます。例えば私ももちろん行きましたけども、支局のスタッフもお金を払って登録すれば参加できるんです」
(Q.夕食会に出席する人たちもボディチェックはある?)
【青山氏】「もちろんあります。ただボディチェックは1カ所だけで、決して“何重にも(警戒して)”みたいな状況ではない」
■トランプ大統領「意見の違いを平和的に解決するようにお願いする」に「率先して」と青山氏
そして青山氏はトランプ大統領は事件直後に取材に「意見の違いを平和的に解決するようにお願いする」と発言したと説明し、次のように指摘しました
【青山氏】「記者会見の中で、『意見の違いを平和的に解決するようにお願いする』とトランプ大統領が言いました。
それならばトランプ大統領が『平和的に解決する』ということを、国際社会で率先してやってもらえたらいいなと願います」
■支持率低下のトランプ大統領 “仕切り直し”夕食会で発言どうなる?
一方、番組でコメンテーターを務めていた俳優の石原良純氏は「夕食会は大統領が1時間ぐらいのメッセージを発する場だと聞いた」と述べ、イラン情勢が解決に向かわない中で、トランプ大統領が発するメッセージが重要だったが、「こういう形で終わって残念」と増した話ました。
これに対して青山氏は、次のように解説しました。
【青山氏】「そうですね。トランプ大統領も今、支持率がアメリカで下がってきているのを、中間選挙が11月にありますので、気にしているのは間違いありません。
そんな中で、記者会の夕食会にも参加して、好感度を高めようという思惑があったと思います。
ただ今回の事件があって、『また神様に守られた』というトランプ大統領独特のストーリーを作っていく、1つのきっかけになる可能性はあると思います」
(Q.これによって前の暗殺未遂※みたいに支持率が上がる可能性はある?)
【青山氏】「もちろんあると思います。後、トランプ大統領は、この晩さん会を『もう1回やりたい』と言っています。もう1回、予定を組み直してやりたいと言っているので、実現したらその時になんと言うか」
※トランプ大統領はおととし7月、ペンシルベニア州での選挙集会中に銃撃され、右耳を負傷。
■発砲事件は「アメリカの分断のあらわれの1つ」か
最後に石原氏と青山氏は、今回の事件が「アメリカの分断がもたらしたもの」と指摘しました。
【石原氏】「分断ですよこれは。アメリカの分断がこういう怒りを暴力に変えると容疑者が言ってたけど、それをやることによって分断が広がって、本当に悪い方向に動いてるなって」
【青山氏】「民主党の候補者や知事たちにもこういった暴力事件が起きていますので、決して共和党・トランプ大統領だけではありません。本当に今アメリカが大きく分断されているという1つのあらわれだと思います」
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年4月27日放送)