大正から昭和にかけて活躍した日本画家・小野竹喬とその息子・春男の足跡をたどる展覧会が、島根県安来市で開かれています。
安来市の加納美術館で開かれている「小野竹喬・春男親子展」
美術館の開館30周年記念として企画されました。
小野竹喬は、近現代の日本画壇を代表する画家で、1889年(明治22年)に岡山県笠岡市に生まれ、1979年に89歳で生涯を閉じるまで、日本の自然の美しさを描き続けました。
一方、息子の春男は父のあとを追って画家の道を志しますが、1942年(昭和17年)夏に召集され、翌年、26歳の若さで戦死しました。
会場には、2人の作品合わせて約50点が展示され、絵画の道を歩んだ父と息子の足跡をたどることができます。
安来市加納美術館・千葉潮館長:
こちらは小野春男さんの遺作、最後の作品になります、婚約者の彌生さんを描いた作品だが、部隊に行かないといけないその五日間の中で描かれて、まだ描き足らないようなところもあるかもしれない。
一方、竹喬は若くして命を落とした息子を思い、深い悲しみに包まれました。
安来市加納美術館・千葉潮館長:
自分の息子が雲の上にいるかもしれないと、雲がテーマの作品をたくさん作るようになります。雲間から出てくる満月ですけど、息子さんの姿を見ていたのではないかなと。
この展覧会は、安来市加納美術館で6月14日まで開かれています。