冬眠から目覚めた“春グマ”が各地で出没していて、住宅街や幼稚園の周辺でも目撃されている。
中には、クマがいた場所の近くで女性の遺体が見つかったケースもあった。
ゴールデンウィーク期間中も注意が必要な状況となっている。

住宅街にも“春グマ”が出没

暖かくなって各地で冬眠から覚めた“春グマ”の出没が相次ぎ、人が襲われる被害も出ている。

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22日、岩手・紫波町では50代の警察官がクマに襲われた。
地元の猟友会がクマ1頭を駆除している。

警察官は、山林で行方不明となった女性を捜索していたところクマに襲われ、顔や腕などをかまれ重傷を負った。

クマがいた付近では女性の遺体も見つかり、警察が身元の確認を急いでいる。

一方、“春グマ”は大都市にも出没している。

18日、仙台市で夜の住宅街を徘徊するクマの姿が防犯カメラに捉えられた。
クマは交差点に差し掛かると、マンションの駐車場に止まる車の横を進んでいく。

さらに、その姿は住宅の庭に設置された防犯カメラにも捉えられていた。

ほえ続ける飼い犬
ほえ続ける飼い犬

クマが住宅の前を通った直後、飼い犬が興奮した様子でクマに向かって吠え続けていた。

クマの目撃者:
犬が突然吠えたので、ふと後ろを向いたら黒い物体がそこを…のぞいたら黒いお尻が見えました。のそのそという感じと小走りなのが逆に怖くて後からぞくっとしました。

この住民は、犬が吠えなければクマに襲われた可能性もあったと話す。

クマの目撃者:
もし犬が吠えていなかったら、私がフェンスの近くにいたら、襲われたとか…まさか来ると思っていないところに(クマが)来たので。街中ですから。

マンションの駐車場に出没したクマ
マンションの駐車場に出没したクマ

クマはその後、19日にも仙台市中心部にあるマンションの駐輪場にも出没した。

クマの体長は約1.5mとみられ、大きな体を揺らしながら歩いていた。

危険と判断した市は、麻酔銃などを使った緊急銃猟で駆除した。

また、2025年にクマの出没が相次いだ秋田市でも19日、住宅街にその姿があった。
クマが撮影された場所は通学路になっていて、人や車の通りも多いという。

秋田県内ではクマの目撃情報が4月だけですでに211件(22日午後5時現在)にのぼり、3月の約7倍にのぼっている。

カメラ映像に映ったクマ
カメラ映像に映ったクマ

暗闇の中でギラリと光る目。
20日、富山・砺波市で山あいに設置されたAIカメラの映像だ。

クマはカメラに気づくことなく、前をゆっくりと横切る。

富山県では今年に入ってクマの出没が20件あり、2025年の同じ時期より増えているという。

クマの恐怖は、子どもたちにも及んでいる。

福島・鏡石町にある幼稚園では、21日午後8時頃に駐車場でクマが目撃された。
そのため、警察官が警戒する中で子どもたちが登園することになった。

近くの畑には、クマの足跡とみられる痕跡もあった。

地元猟友会:
この辺を(クマが)夜渡っていったのではないか。クマの足跡がある。
山もないところにクマが出てくるとは思ってもいなかった。

専門家「ことしは冬眠開け自体が早い」

急増する“春グマ”の出没。
22日、取材班は、ゴールデンウィークには多くの観光客が訪れる人気温泉地の栃木・日光市に向かった。

日光市では21日午後3時頃、小学校の近くで2頭のクマが目撃された。
クマは小学校脇の道路から林の中へ入っていったという。

クマを目撃した人:
ずーっと来たらクマ!かがんで見たら竹やぶを上がっていった。

(イメージ)
(イメージ)

道路の真ん中にいたクマは、声を上げると竹やぶの方へと逃げて行ったという。

クマを目撃した人:
クマは両手を広げたくらい。柴犬よりも少し大きいかな…だからまだ子ども。

出没した2頭のクマは親子なのか。
近隣住民は、恐怖におびえながら生活をしていた。

近隣住民:
怖いですよ、クマは…みんな頭からやられちゃう。きょう草むしりしようと思ったのに嫌だな。

近隣住民:
心配なのは(隣の学校で)給食を作っているから、香りがする。それでクマが寄ってくる。

クマの出没を受け、地元の猟友会は午後に子どもたちが下校する様子を見守っていた。

専門家は、“春グマ”の出没急増の理由について次のように指摘する。

岩手大学・山内貴義准教授:
2026年はだいぶ暖かい日が続いて、冬眠明け自体がかなり早い。
基本的に冬眠明けは下草の新芽や山菜を食べる。
冬眠から早く覚めてしまうと餌資源がまだ十分繁茂する前に人里に来ることが多い。

ゴールデンウィークに行楽などで山に入る際は十分な注意が必要だ。
(「イット!」4月22日放送より)

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