春は過ごしやすい気候とは裏腹に、肌はすでに夏並みのダメージを受けている。特に子どもの皮膚は薄く、大人よりも紫外線の影響を受けやすいため、この時期からの対策が重要だ。子供用の日焼け対策グッズなど、対策を取材した。

「光老化」への意識、SNS通し親世代に高まる

福井の月別の紫外線量を見ると、ピークは8月だが、実は4月の紫外線の強さは9月とほぼ同じであることが分かる。春も、夏と同等のダメージを受けているのだ。

福井の年間の紫外線量(気象庁より)
福井の年間の紫外線量(気象庁より)
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福井市内のドラッグストアでは、2月から日焼け止めの特設コーナーが設けられている。数多くの商品が並ぶ中、子供用の日焼け止めも棚の一角を占めている。近年の需要増加を受け、ベビーコーナーにも売り場を増設し、通常の日焼け止めコーナーと合わせて2カ所で展開する力の入れようだ。

子供用日焼け止めのラインナップが充実
子供用日焼け止めのラインナップが充実

店によると、子供のうちから日焼け止めを塗る必要性を感じている親が増えているという。その背景にはSNSの普及がある。担当者によると「日焼けすると、光老化といってシミ、シワ、たるみの原因にもつながるが、その情報をSNSで知ったうえで来店する人が多くなっている」という。

通学にも使える「晴雨兼用」がトレンド

紫外線対策は「塗る」だけではない。福井市内の雑貨店入口にある傘売り場には、大人用に交じって子供用の日傘も並ぶ。「2、3年ぐらい前から子供用の日傘ないかという問い合わせがあった」といい、今年初めて扱ったという。

種類も豊富な子供用日傘
種類も豊富な子供用日傘

「通学で持って行けるものを求めている人が多い」と店の担当者は話す。

内側が黒くなっていて日傘としても使える
内側が黒くなっていて日傘としても使える

子供用日傘は、雨の日にも使える「晴雨兼用」が主流だ。福井市の多くの小中学校では、登下校時の日傘の使用を許可しており、夏になると日傘をさして歩く子どもの姿も多く見られるようになった。

「目の日焼け」対策としてサングラスも需要増

さらに近年、注目されているのが「目の日焼け」だ。

目に充血や痛みが出ることも…
目に充血や痛みが出ることも…

県済生会病院・眼科の越田大生医師は、紫外線が目に与えるダメージについて「目の表面の組織にダメージを与え、痛みや充血を引き起こすことがある」と警鐘を鳴らす。

医師もサングラス着用を推奨
医師もサングラス着用を推奨

対策として有効なのがサングラスだ。東京都では制服の一部にサングラスを取り入れている学校もある。越田医師も「サングラスで紫外線をカットすることで目のダメージを防ぐ効果がある。非常に有効なので、今後少しずつ広がっていけば」と子供の着用を推奨する。

この流れを受け、福井県内でも子供用サングラスの需要が徐々に増えている。

国内シェアトップを誇る眼鏡産地、鯖江市の眼鏡店では、客からの要望に応え、去年から子ども用サングラスを店頭に並べるようになった。「昔からは売り場になかったが、問い合わせが多く扱うようになった」と担当者は言う。

店頭にはスポーツブランドのものや、子供らしいポップな色合いのものなど、4種類の子供用サングラスが並ぶ。どれも軽くて丈夫な作りで、価格も3000円台からと手に取りやすい。

現在は旅行やスポーツ用に買い求める客が多いが、去年の夏は人気のモデルが品切れになるほど売れ行きは好調だったという。

スポーツタイプも
スポーツタイプも

日焼け止めから日傘、そしてサングラスへ。子供の紫外線対策は多様化し、より早期から始めるのが当たり前になりつつある。

福井テレビ
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