養殖ぶりの仕入れ値高騰を受け、東京・墨田区のぶりしゃぶ専門店が1人前300円値上げした。魚粉の原料となるイワシの漁獲量減少や円安、中東情勢による海運の混乱が重なり、ラーメン店でも魚粉パックの仕入れ値が約1.3倍に上昇しているという。
海外需要の高まりで養殖ぶりが高騰
輝くようなぶりの切り身を、あつあつのだしにくぐらせて味わうひと品「ぶりしゃぶ」だ。

客:
ぶりがおいしいんで、ぶりしゃぶでしゃぶしゃぶして。
外国人客:
アメージングレストラン!ありがとうございます!
東京・墨田区にある、ぶりしゃぶ専門店「ぶりしゃぶ大吟上」では、養殖ぶりの仕入れ値高騰を受け、メニューの値上げに踏み切った。
ぶりしゃぶ大吟上・山下智料理長:
1人前300円値上げしました。2025年は3200円だったのが、2026年は1人前3500円。

この店では愛媛・宇和島産のブランド養殖ぶりを仕入れているが、仕入れ値は2025年に比べ1kg当たり500円から600円アップした。
値上がりの理由は、海外における養殖ぶりの需要の高まりだという。

ぶりしゃぶ大吟上・山下智料理長:
海外の方にだいぶ流れてしまった。2025年は夏場に(入荷が)ストップして。
ペルー産魚粉が1.7倍に高騰…中東情勢で海運も混乱
そして、もう一つの要因は、養殖魚のエサに使う「魚粉」の値上がりだ。

商社の兼松によると、主な生産国であるペルー産魚粉の輸入価格は、4月に入り1トン当たり日本円で約44万円と、2025年4月の約1.7倍に上昇した。

これは、魚粉の原料となるイワシの漁獲量減少や円安の影響などによるものだ。
また、輸入先の一つであるオマーンでは、中東情勢の悪化により海運が混乱。魚粉の輸送が滞っているという。

東京・大田区にある人気ラーメン店「ラーメン大木戸」では、スープの調理に欠かせない「あごだし」に魚粉パックを使用しているが、その仕入れ値も上がっているという。
ラーメン大木戸・渕上勝吾店主:
(1kg)1200円だったのが1600円程度。なるべくお客さんに負担させないように、対策としてどうやっていくか検討して。

物価高によって、ほかの食材の仕入れ値も上昇し、店は半年前にラーメンの価格を100円値上げしたばかりだ。
そのこともあり、店はできる限り、この価格を維持したいとしている。
(「イット!」4月16日放送より)
