NHK函館放送局の鉄塔塗装工事で、有害物質のPCB(ポリ塩化ビフェニル)を含む塗装の破片が周辺に飛散していたことがわかりました。
NHKによりますと、4月6日、函館市千歳町にあるNHK函館放送局で鉄塔の古い塗装を剥がす作業中に、PCBを含む塗装の破片の一部が飛散しました。
当日中に近隣住民からの指摘を受けて工事を中断し、破片の回収や周辺の清掃を行ったということです。
鉄塔は地上約58メートルの高さがあり、飛散した破片は大部分が敷地内に落下したとみられています。
含まれるPCBは低濃度に分類され、破片の大きさから空気中に浮遊することはなく、呼吸などで人体に入る可能性は低いということです。
ただ、NHKは手で触ったり子どもが口に含んだりしないよう注意を呼びかけています。
原因について、NHKは飛散防止の措置が不十分だったとしています。
さらに、工事を請け負った業者への聞き取りの結果、事前にNHKが指定した飛散が発生しにくい工法ではなく、工具でそのまま剥がす工法に無断で変更されていたことが判明しました。
NHKは4月6日から、放送局周辺の東西約500メートル、南北約400メートルの範囲で破片の回収と清掃を続けています。
NHK函館放送局は「周辺地域のみなさまに多大なるご心配とご迷惑をおかけすることになり、心よりお詫び申し上げます。飛散した破片の回収と再発防止を徹底してまいります」とコメントしています。