先行きが見通せない中東情勢の影響は、福島県内の企業にも広がっている。“モノが入らない”その懸念が現実になりつつある。

■断熱材が5月から値上げへ
福島市で住宅のリフォームや外装工事などを手掛ける「木と鉄」の荒木秀雄社長。いま危機感を持っている。「あれが一応マット状の、今現在在庫しているのがマット状の断熱材で、このマット状のものが、来月から40%(値段が)上がると言われてまして」と話す。
価格が上がる前に在庫の確保を急いでいるが…。荒木社長は「品物がないってなると工事が進められなくなっちゃうということと、断熱材って最初の段階で必要なものなので、ここが無いとその先が進まないということで」と困惑する。

■“モノが入らない”が現実に
トランプ大統領は13日、イラン港湾への船舶の出入りを阻止するアメリカ軍による海上封鎖を開始したと明らかにした。正常化の見通しが経たない中東情勢、“モノが入らない”という懸念が現実になりつつある。
13日は大手メーカーから、ユニットバスの新規受注を当面の間見合わせると連絡が来たという。荒木社長は「今後他のメーカにも波及して、物が入らないっていう状況が予想できるのかなと思います」という。

■一日も早い収束を
このままだと工期や引き渡し時期の見直しも必要になるため、1日でも早く状況が落ち着くことを望んでいる。「まだまだ入り口の段階で、今後どうなるのかって僕に限らずみんな不安に思っているところですね。明るい希望が持てる世界の安定化を希望します」と荒木社長は話した。

■塗装業界にも余波
中東情勢の影響は建築などに欠かせない“塗料”にも広がっている。日本が約4割を中東から輸入しているのが石油製品のナフサだ。そこから塗料に欠かせないシンナーが作られるが、供給見通しが立たない状況だ。
塗料大手の日本ペイントに聞くと…4月1日の納入分からは船舶用の塗料は70%相当、自動車用や工業用についても50%相当の値上げとなったということ。日本ペイントは「原材料価格が急激に上昇していることに加え、物流関連費用も上昇、自助努力のみでの対応が極めて困難な状況」としている。

正常化に向けて、アメリカとイランとの和平交渉の行方が注目されている。

福島テレビ
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