安達さんを捜索する中で見つかった遺体について、なぜ人目につかない山林の中で発見されたのでしょうか。

現場の状況について、元埼玉県警捜査1課・佐々木成三さんと見ていきます。

遺体が発見された場所は小学校から南西に2km離れた山あいの地域だということが、上空の画像からも分かります。

拡大するとすぐ近くには国道が走っていて、目の前には田んぼが広がっている場所でした。
山林の近く、遺体発見現場のすぐ近くまで道路があり、車が通ることもできると近所の人は言っていました。

榎並榎並大二郎キャスター:
近くには住宅もあり、人通りもあるのかなという印象ですけれども、山林に入り込むと人目にはつきづらそうですか。

元埼玉県警・佐々木成三さん:
私も刑事時代さまざまな山中の事件の現場に行きましたが、夜間と昼とでは現場は全く違うんですね。夜間に入ると奥に行っているように見えるけど、昼間は視界が広いのでそこまで奥に行っていない。特に街灯がない場所といった特徴があるなと感じます。その中で、今回ランリュックが見つかった場所と靴が見つかった場所、ご遺体が見つかった場所が共通する要素が多いなと思います。まず、山中ということと人目がつかないということ、夜間、真っ暗ということと、やはり、車を山道から止めたそこに近い範囲内ということ。この共通とするものが何なのかということ。これらは警察の捜査の中でも明らかにしていくことがあると思います。

遺体発見現場について映像で見ると、山と田んぼの中間の辺りに複数の警察官の姿が確認でき、山林の中には複数の人が踏み入れるような場所があることも確認できます。

ただ、地元の住民によると、散歩する人もあまりいない場所で、更に、別の住民も特に子供が1人でこんなところは歩かない、そもそもめったに人は通らない場所だと言っています。

山崎夕貴キャスター:
自ら山林に入ったのか、それとも第三者の関与があったのか、佐々木さんはどう見ますか。

元埼玉県警・佐々木成三さん:
いわゆる行方不明となってからの数週間、警察、消防、消防団員が懸命に捜索した結果、何かしらも安達さんの証跡がない。防犯カメラに映っていない、目撃情報がないということについて、ここまで1人で歩いていったということは僕は不可能だと思います。これが第三者の関与の疑いが強くなったという、1つの捜査の蓄積の結果だと思います。

子供とみられる遺体について、これまでに分かっている情報をまとめると、死後相当な時間がたっているということ、そして14日、新たに胸に「84」のロゴが入ったトレーナーを着用していたことが分かりました。

そして、体に落ち葉などがかかっておらず、靴を履いていない状態で見つかりました。

遠藤玲子キャスター:
現場が山林にもかかわらず靴を履いていないということから、何が推測できますか。

元埼玉県警・佐々木成三さん:
これが第三者の関与の疑いがさらに強くなったと原因だと思いますね。ご遺体の靴下が汚れているか汚れていないかによっても変わりますが、靴がかなり離れた場所に置かれているということは、第三者の関与の疑いが強くなり、警察としても13日の司法解剖の結果によっては、事件としての疑いが強くなっているのは間違いないと思います。

遺体がいつからこの場所にあったのかも、今後の捜査のポイントになってきます。

現場周辺の山林の所有者によると11日に山菜取りに行った際には異変を感じず、また、近隣住民も13日の発見された午前中に犬を連れて散歩に行ったけれどもその時も異常はなかったということです。

榎並榎並大二郎キャスター:
山林で遺体が発見されたいきさつについて、警察は今後どういうふうに調べていくんでしょうか。

元埼玉県警・佐々木成三さん:
今回の司法解剖の結果によってこれが他殺となった場合は、警察はすぐにも捜査本部を設置するということを伝えていますので、司法解剖の結果がどう出るのかで大きく変わります。まずは、第三者の関与の疑いが強くなったということがさまざまな捜査結果で明らかになっていますので、警察は、今までの捜査の蓄積を集めて、現場の検証も踏まえた中で、安達さんがどのような状態で亡くなったのか、どうしてその現場で発見となったのか、ランリュックと靴がどうしてそこで見つかったのか。これをさまざまな現場検証、目撃情報の捜査も必要になると思います。

山崎夕貴キャスター:
司法解剖の結果はいつごろ出そうでしょうか。

元埼玉県警・佐々木成三さん:
司法解剖というのはご遺体の状況によって大きく変わります。特に今回は、ご遺体の損傷が激しいということなので、もしかすると判明するまでは数カ月かかるかもしれませんし、14日もある程度の状況が分かっていると思いますので、それが今、警察が情報共有をしていることだと思います。