宮崎県の天然記念物に指定されている樹齢300年以上のしだれ桜が見頃を迎え、ライトアップによってあでやかで幻想的な雰囲気に包まれた。境内では篠笛や箏によるコンサートが開催され、名木と和楽器の音色が織りなす幽玄な世界が、訪れる人々を魅了した。

 樹齢300年超の天然記念物

宮崎県五ヶ瀬町に位置する400年以上の歴史を持つ寺院「浄専寺」。1615年に豊臣家の家臣であった後藤孫太夫が仏門に入り建立した。

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この寺のシンボルとなっているのが、境内にそびえ立つしだれ桜だ。

樹齢300年以上、幹回り約3メートル、高さ約15メートルのしだれ桜は、1965年に宮崎県の天然記念物に指定された。

住職の寺本さんは「昼は可憐だが、夜はあでやかで幻想的な雰囲気がある」と話す。

日が沈み、あたりが薄暗くなる時間帯に合わせてライトアップが施されると、夜の闇に桜の花が浮かび上がり、日中とは異なるロマンチックな表情を見せた。

 和楽器が奏でる幽玄の調べ

このしだれ桜の下で、春の訪れを祝う特別なイベント「五ヶ瀬浄専寺しだれ桜コンサート」が開催された。

演奏したのは篠笛奏者の物部聖子さんと箏奏者の高野咲子さんの二人。このコンサートは、美しいしだれ桜とともに和楽器の良さを広く知ってもらいたいという思いから企画された。

桜舞い散る中で奏でる「春よ、来い」。篠笛と箏の旋律が響き渡ると、境内はより一層、幽玄な空気に包まれた。

寺本住職:
しだれ桜の雰囲気と、篠笛、箏のマッチングは素晴らしい。

桜と和楽器の共演は、まさに一期一会の美しさ。五ヶ瀬の春が奏でるひとときは、訪れた人々の心に温かな余韻を残す。

日中の可憐に咲き誇るしだれ桜。

満開の美しさはもちろん、散りゆく花びらと若葉が織りなす姿もまた、趣深い。
時代を超えて愛され続ける名木の下で、移ろいゆく季節の息吹を感じてみてはいかがだろうか。

(テレビ宮崎)

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