大阪府和泉市の集合住宅で母親と娘が殺害された事件で、2人には少なくとも十数カ所の傷があった。
一体誰がなぜ2人を殺害したのか。取材班は、元科捜研鑑定人の専門家と現場を緊急取材。
専門家は、「午前4時ごろ」という2人の死亡推定時刻に着目。
「1階に侵入した場合、深夜や未明でも物音で通報される可能性がある」と指摘したほか、2人に十数カ所の傷があったことから、加害者が「顔見知りなのかどうか」を捜査で明かしていくことが重要だと話した。
■2人の死因は失血死で少なくとも十数か所の傷
和泉市鶴山台の集合住宅には、10日も大阪府警の鑑識の姿が。
事件が発覚したのは8日正午すぎ、住人の親族の男性からの「居間に血を流して倒れている人がいる」という110番通報だった。
警察によると、この部屋に暮らしていた村上和子さん(76)がリビングで、長女で社会福祉士の裕加さん(41)が台所で、それぞれ血を流して倒れているのが見つかり、死亡が確認された。
司法解剖の結果、2人の死因は失血死と判明。捜査関係者によると、首などに刺し傷など少なくとも十数か所の傷があったということだ。
死亡したのは8日午前4時ごろとみられ、2人ともパジャマ姿で玄関は施錠されていなかった。
また、身を守ろうとした際にできた傷が確認されたほか、裕加さんの顔には殴られたような痕もあったということだ。

■「トラブルなんてあるわけない」2人がよく通っていた寺の住職は
2人を知る人は、その人柄について事件に巻き込まれるような人ではないと話す。
2人を知る人:(和子さんは)にこにこしてやさしい方やけどね明るい方で。
(Q.事件に巻き込まれるようなことは?)
2人を知る人:そんなんないです。全然!
2人がよく通っていた寺の住職は「トラブルなんてあるわけない」と訴える。
2人がよく通っていた寺の住職:裕加さんが子供の頃から知っている。なんでこんなことになったのか。あんなに良い人が解せない。トラブルなんてあるわけない。
母の和子さんはかつて小学校の教師をしていた。
小学校の教え子:怒ったら怖いけど豪快で面白い先生でした。ショックです。

■事件前日に2人に会った人 普段の様子と変わった様子は「全然ない」
これまでに血のついた刃物など凶器は見つかっていない。
記者リポート:現場近くの池なんですが、警察が、水中ドローンのようなものを使って捜索をしているようです。
警察は殺人事件と断定し、手がかりを見つけるため、10日被害者宅の近くで、捜索を行った。一体何があったのか。
事件前日に2人に会ったと話す近隣住民は…
近隣住民:タケノコを持ってピンポン押したら出てくれてそこに娘さんも帰ってきて。
(Q.その時は普段と変わった様子は?)
近隣住民:全然ないよ。
また、裕加さんの勤務先によると裕加さんは事件前日の夕方、通常通り退勤し、いつもと変わりはなかったという。
勤務先の事務長:真面目にいつもきちっと来られいてる。休む時は事前に連絡してくれる方なので、無断欠勤はなかったが、8日の朝礼に来ていなかった。何かあったんじゃないかということでスタッフが親族の職場に連絡し、安否確認をお願いした。

■2人の死亡推定時刻「午前4時ごろ」に注目した中山教授
一体誰がなぜ2人を殺害したのか。取材班は、元静岡県警科捜研で、関西国際大学の中山誠教授と現場を取材した。
中山教授がまず注目したのは、「午前4時ごろ」という2人の死亡推定時刻だ。
関西国際大学・中山誠教授:『物取り』の場合、時間的に考えれば『忍び込み』の時間帯。

■「1階に侵入したら深夜でも物音で通報される」不可解さも
中山教授によると、不可解な点もまだ多いと話す。
関西国際大学・中山誠教授:(窃盗や強盗の場合)集合住宅の1階に侵入することはあまりしないと思います。
これだけ人が周りにいる所なので、物音とか聞こえると、いくら深夜、朝方とはいえ、すぐに通報される可能性があるので、その危険性を冒してまでもやるかなと。
この辺でそういう事案、例えば窃盗事件や忍び込み事件が、例えばこの辺の住宅地で発生していたとか。
しかし、近隣住民によるとこの辺りは「落ち着いた住宅街」で、最近は大きな事件は起きていないという。
また2人に少なくとも「十数か所の傷があった」という点については…
関西国際大学・中山誠教授:何らかのトラブルがあって、あるいは怨恨なのしれないが。こんな時間にやるのはあまり多くない。そこちょっと引っかかりますね。
どうやって家の中に?その時間帯にやらないといけなかったのか?というのが非常に謎。
そして今後の捜査についてはー
関西国際大学・中山誠教授:まず顔見知りなのかそうでないのか、それは初動捜査である程度は出てくる。
事件の背景には何があるのだろうか。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年4月10日放送)

