人手不足や衣類の大量廃棄など、アパレル業界の課題をAI(人工知能)や最新テクノロジーの力で解決する取り組みが集結しました。
東京ビッグサイトで開催されていた「ファッションワールド東京【春】」。
中でも「Live News α」が注目したのが、アパレル関連業界での最新技術が集結した「ファッションテックEXPO」です。
現在、ファッションテック市場は334億円余りの規模を形成しており、2030年には、約431億円に拡大すると予測されるなど、今“ファッションテック”に注目が集まっています。
生成AIを活用したバーチャル試着「+PLUS MIRROR」が体験できるブースでは、試着したい洋服を選び、カメラモニターの前に立ち、自分を撮影するだけでバーチャルで試着することができます。
画像1枚を選択すると約10秒で試着が完了。
試着室の混雑解消だけでなく、洋服や靴などを気軽に試着してもらうことで「本当に、自分に似合う一着」を迷わず選ぶ、“買い物の失敗”を減らすことにつながると言います。
また、職人の技を“AI”が受け継ぐAI刺しゅう機「TMEZ-SC」も登場。
この刺しゅう機はAIが生地の厚みを判断し、必要な分だけ糸の量を調整します。
手動で調整していた糸の量や試し縫い時間が短縮されるため、従来より約3割生産性を上げつつ、常に同じ品質の刺しゅうを施すことを可能にしました。
さらに、建築向けの巻き尺をつくってきた企業が初出展。
通常はメジャーを使い、手動でサイズを記載する採寸業務ですが、アパレルの採寸に特化したメジャー「ミリオンデジタルピノン」を使えば、採寸したサイズが自動入力されるため、これまでにかかっていた採寸業務時間が4分の1ほどに短縮できるといいます。
他にも、人の目で確認していた検針作業をAIが画像を瞬時に判断し、「色」と「音」で“異物”を教えてくれる機械に、日本気象協会のデータを用いて、気温の変化による「服の売れ時」を予測し、それに基づき服を「必要な分だけ作る」サステナブルな経営を提案するサービスなども展示されました。
今、テクノロジーはアパレル業界の可能性をますます広げつつあります。
ファッションワールド東京 事務局次長・宮脇智里さん:
この展示会は未来の物作りと未来の買い物を狙いにしている。(ファッションテック業界の)技術がどんどん進むことによって効率的にできることや、今できないことがどんどんできるというのは、AIとテクノロジーが担える部分だと思うので、そこはすごく期待できるなと思う。