水迫畜産の不正表示を巡る問題。

どのような点が問題となっていたのか改めて確認していきます。

ふるさと納税の返礼品、そして一般の消費者向けに水迫畜産が販売した牛肉で、国から是正が勧告されたのは次の3つです。

まず1つ目は牛肉の牛種について。

黒毛和牛と表示していたにも関わらず、商品の一部、または全部に「交雑種」や「ホルスタイン種」の牛肉を使っていました。

2つ目は牛肉の原産地について。

沖縄県や宮崎県など他県の牛肉を使っていたにも関わらず「鹿児島県産」と表示していました。

3つ目はそれぞれの牛肉につけられる個体識別番号について。

表示されていた個体識別番号は1頭分でしたが、実際は複数頭分の牛肉を使っていました。

これらの不正表示がなぜ行われていたのか。

水迫畜産は次のように説明しています。

まず牛種については黒毛和牛商品の原料牛肉を取り出す際に、牛種や原産地を確認せず、部位だけを照合していたためとしています。

続いて原産地について。

担当者が在庫管理の整理時に原産地の入力を間違えることがあった。

また加工時に納品書の原産地を確認することもなかったということです。

最後に個体識別番号について。

複数の国産牛を使用する場合、そのことを示す「ロット番号」を表記することができますが、水迫畜産はこの制度を誤認。

1頭分のデータしか示さない個体識別番号を記載していたといいます。

これらの原因を踏まえて水迫畜産では管理体制を強化し、再発防止に努めるとしていますが、不正表示があったふるさと納税の寄付は、ご覧の8つの市町でこれまでに4万7457件、総額約7億7084万円に上り、寄付者への補償は現時点で未定です。

水迫畜産は偽装ではなくミスだったと主張していますが、そうだとしても鹿児島の食の信頼を大きく揺るがしたことには変わりありません。

肉用牛生産業の売上高で県内2位の企業で明らかとなった、ずさんな管理体制やコンプライアンス意識の欠如。

補償の具体的な内容も決まらない中、県民の信頼回復には時間がかかりそうです。

鹿児島テレビ
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