街のキニナル話題をピックアップして深掘りする『キニナル!』。
今回深掘りしたのは『社員食堂』です。
普段見られない社員食堂には、様々な工夫や経営者の思いが込められていました。
今回は富山県内の2つの会社の「社員食堂」を取材しました。
まずは、射水市新湊地区にあるアイシン軽金属へ。
エンジンやバッテリーのカバーなど自動車部品のアルミ加工を行っているモノづくり企業です。
お昼になるとにぎわうのが社員食堂。323席のテーブルはすぐに満席。昼と夕方、深夜も営業し、1日1000人以上が利用しています。
日替わりのメインディッシュにデザートとメニューの豊富さが人気です。
*女性社員
「毎日利用しています。安くておいしいので」
*男性社員
「午後からもこれを食べれば、人一倍働ける」
昼は600食を用意するという社員食堂の厨房にお邪魔しました。
11時30分のランチタイムまで、およそ1時間。最後の仕上げに大忙しです。
14人のスタッフのうち調理するのは、この日は3人。
鶏のから揚げは、260人分「1040個」を揚げます。
調理長の出村さんが作っているのは、この日のメイン料理のひとつ麻婆豆腐。なんと600食分です。
タマネギとひき肉を炒めてから加えるのは50丁の豆腐。
*出村千亜紀調理長
「手作りのラー油を入れた。真心を込めて混ぜました。社員のみなさんにおいしく味わってもらえるよう作りました」
メニューの中でも、一、二を争うほどの人気だという特製の麻婆豆腐。この日も、多くの人が味わっていました。
*男性社員
「おいしいです」
豚肉が食べられない外国人のスタッフも多いので、鶏肉料理は必需品。飽きないように味付けも工夫しているそうです。
アイシン軽金属相撲部のみなさんもさすがの食べっぷりです。
*相撲部社員
「できたての温かいごはんが食べられるのがうれしい」
*相撲部社員
「社員が集まって食事でき、いいコミュニケーションの場になっている」
栄養満点の料理が、富山のものづくりを支えていました。
続いてお邪魔したのは、富山市木場町にある、十全化学。医薬品の原薬を開発、製造している会社です。
3年前の新社屋の完成で、広くて明るいカフェテリアもオープン。
立山連峰を見渡せる眺望も素敵です。朝7時ごろからランチの準備を行い、開店の1時間前からは、最後の仕上げにかかります。
日替わりのランチは2種類。味はもちろん、見た目のインパクトにもこだわっています。
*石田歩志店長
「社員の日々の健康を考え活力になるような食事を提供している。おいしさと栄養のバランスはもちろん、安心して利用してもらうために、衛生面にも気をつけている」
ランチメニューは、デジタルサイネージで表示し、社員は、日替わりメニューか麺類から一つを選ぶことができます。
小鉢は、野菜も豊富で、健康面にも配慮しています。
しかも…
*男性社員
「社員食堂があるのは最高。お昼ごはんを考えなくてもいいのと無料で食べられる」
*女性社員
「毎日利用しています。このために会社に来ているみたいな。おいしいし、無料なので」
この日の、メインディッシュのハンバーグポテトチーズ焼きもひき肉とオクラのあんかけ丼も社員はすべて無料。
福利厚生の一環として、会社が全額負担しているんです。
そこには、社長のある想いがありました。
*十全化学 廣田大輔社長
「バランスのよいものを食べてもらって、健康を維持して仕事をしてもらいたい」
働く仲間と、美味しいものを食べて笑いあう。
それが、社員食堂の良さなのかもしれません。
どちらの会社の社員食堂も、原材料費が高騰していて、限られた予算のなかで料理を作るのは年々難しくなっているとのことでしたが、材料をまとめて購入したり、食材の使い方や毎日のメニューを工夫して、社員や会社の負担が少ないように努力しているそうです。