生活に身近な商品をターゲットにSNSを通じて被害が広がっている偽広告問題。
今、狙われているのは日本が誇るご当地ブランド。
今回、新たなターゲットは豊岡産のかばんでした。
日本有数のかばんの産地として知られる兵庫・豊岡市の名前を勝手に使った広告動画。
その内容は「半年前、職人たちが総力を結集し、“空間の魔術師”と称される超大容量バックパックを完成させました。しかし、その耐久性が過ぎるほど優れており、お客さまが再度購入する必要がほとんどなく、リピート率が極端に低迷」「結果、会社は深刻な経営難に陥りました。この1000年の匠の技を守り、職人たちの給与を確保するため、原価を割る超特価で最後の在庫一掃セールを実施致します」といったもの。
かばんの耐久性が高すぎるが故、再購入する人が少なく経営難に陥っているなどとアピール。
「超特価の在庫一掃セールを行うのでかばんを買ってほしい」と懇願しているのですが、地域ブランド「豊岡鞄」を販売するオフィシャルショップ運営元の天野實さんは「これは偽広告だ!」と憤りを隠せません。
豊岡まちづくり(株)・天野實さん:
全く関係ないです。(内容は)全く架空の話で誤解を招く。ブランドにとって非常にネガティブな内容。
かばんの一大産地である豊岡市。
中でも、組合が定めた基準を満たした企業が生産し、審査に合格した製品だけが豊岡鞄として認定されます。
その歴史は古く、ルーツは1200年前の奈良時代に柳細工で作られたカゴだといわれています。
それを知ってか、偽広告にも「1200年匠の技」などと表記されていますが、一方で、これまでの偽広告と同様に日本語がおかしな点が。
偽広告動画では「独自開発の180度貝殻式フルオープン構造で、中身が一(ヒト)目瞭然、世界中のトラベルインフルエンサーやデジタルノマドが、まとめ買(カ)いで爆買い中(ナカ)です」という音声が流れていました。
担当者は「豊岡鞄ブランドの信頼低下につながりかねない」と心配していました。
豊岡まちづくり(株)・天野實さん:
信頼や豊岡の名前のブランドを低下させるとか、お客さまにご迷惑をかけるところが一番懸念点です。
豊岡鞄は公式ホームページで偽広告への注意喚起を掲載。
極端に低価格な商品や日本語がおかしい商品ページなどへの注意を呼びかけています。