脂がのったイワシの塩焼きに、光り輝く新鮮なイワシの刺し身。
9日のランチタイム多くの客でにぎわっていたのは、東京都内のイワシ料理専門店です。
本来、イワシの旬は夏ですが、この時期のイワシは“春告げイワシ”と呼ばれ脂ののりもよく、身が厚く締まっているのが特徴だといいます。
さらに2026年は安くて大きい“当たり年”だといいます。
宝山いわし料理 大松・ソウハンテイ店長:
今日は鳥取県イワシが入っていましたね。刺し身で食べても、フライでも天ぷらでも何でもおいしい感じ、今のイワシは。店に来ているイワシも例年より安くて大きいです。
こちらの店の仕入価格は、毎年この時期1ケース5000円から6000円。
それが今年は1000円以上安い、4000円ほどに下がっているのだといいます。
この春、富山湾で行われたホタルイカ漁の初日に大量のイワシが網にかかるなど、日本海ではイワシが豊漁。
鳥取・境港市の漁港でも連日大漁が続いているといいます。
鳥取水産試験場 研究員・野澤草太さん:
一つ考えられる要因としては、漁場に遊来する群れが比較的早く、今年は2月初めくらいから群れが来遊してきて水揚げ量がどんどん積み上がってきている状況。季節的には今は安い時期かなと。
境漁港でのイワシの水揚げは、今年1月からの3カ月で3万940トン。
2025年より2割ほど多く、平年の約1.8倍の水揚げ量だといいます。
同じく日本の食卓に欠かせない“大衆魚”として愛されてきたサバは漁獲量の減少により、価格が上昇。
おすしで人気のサーモンもノルウェー産など輸入物の価格が、中東情勢悪化の影響で高騰しています。
そうした中、当たり年のイワシはどれだけお得に買えるのか。
都内の鮮魚店でチェックしてみました。
鳥取県産のマイワシが1匹108円。5匹だと432円。
1匹当たり約86円で売られていました。
中與商店 武蔵小山店・前里芳樹店長:
例年だとこのぐらいのサイズは、だいたい1尾あたり税込み130円前後で販売している。アジ・サバの入荷が少ないので、その中でもマイワシに関しては非常に入荷がある。非常にうれしい状況です。
9日入荷したイワシは例年の約4倍となる200匹。
店頭では、次から次へと売れていました。
お得なうえに幅広い料理に使えるイワシ。
レシピサイト「デリッシュキッチン」では、イワシ料理の検索数がここ3カ月で約2倍に急増していました。
人気の「イワシのトマト煮」は下味をつけて、薄力粉をまぶしたイワシを焼き色がつくまで焼いて、薄切りのタマネギを加えたトマトソースに入れ、3分から4分煮たら完成。
ワインとの相性も抜群です。
他にも、「イワシの梅煮」や「イワシと豆腐のハンバーグ」など多くのレシピが紹介されています。
“当たり年”のイワシで新たな“当たり味”を見つけてみるのもいいかもしれません。