被害が広がり続けるSNSの偽広告。
外国人観光客がこぞって購入するなど、世界から注目されている日本の包丁もターゲットとなっていました。

分厚い肉や紙をスパスパと切り、さらには、水の入ったペットボトルも真っ二つ。
切れ味鋭い包丁が“最安値”などと宣伝する広告動画。

これは“世界三大刃物産地”の1つとされる岐阜・関市の包丁をうたう偽広告です。

動画に書かれた「国際ナイフ金賞」は存在しない大会とみられ、包丁の刃には「中国」の文字が。
さらに、ナレーションでは関市を「カンシ」、値下げを「アタイモトゲ」と読み間違えています。

関市は“偽広告の問い合わせが増えている”などとして注意を呼びかけています。

海外でも注目される日本の包丁をめぐっては、詐欺被害も起きています。

料理研究家・かんちゃん:
PR案件詐欺という被害にあいまして、トータル72万円。

被害を訴えるのは、SNSで料理レシピなどを発信する料理研究家の女性。
2025年、大阪・堺市の刃物店を名乗るアカウントから“包丁をPRする動画制作”の依頼が来たといいます。

その後、「審査のために入金が必要」などといわれたため現金を振り込みましたが、「不備がある」などの理由で追加の入金を求められ、合わせて72万円をだまし取られたといいます。

料理研究家・かんちゃん:
日本の誇る伝統品をエサにして、お金をだまし取るというのは本当に許せないし、自己嫌悪もある。

このPR動画詐欺に名前を悪用された刃物店からは、怒りの声が。

名前を悪用されたのは、堺市で80年近い歴史を持つ老舗「青木刃物製作所」です。

青木刃物製作所・青木俊和専務:
怒りしかなく、ブランドを傷つけられたみたいな感じ。ただのお金もうけの道具にするということ自体は刃物職人さん怒り心頭だと思う。