NHKは4月9日、2028年の大河ドラマとして、ジョン万次郎を主役とした作品「ジョン万」を制作すると発表しました。主演は山﨑賢人さんです。
ジョン万次郎は文政10年(1827年)、現在の高知県土佐清水市に漁師の子供として誕生。14歳の時に漁で遭難し、無人島に漂着したところをアメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号に助けられました。
船長のホイットフィールドに連れられアメリカに渡り、学校で英語・数学・測量・航海術・造船技術などを学びました。日本に帰国すると、その知識が認められ、土佐藩の藩校の教授や幕臣として取り立てられる異例の出世を果たしました。
第30代アメリカ大統領のカルビン・クーリッジが「ジョン万次郎の日本への帰国は、アメリカが初めて大使を派遣したようなものだった」(When John Manjiro returned to Japan it was as if America sent its first Ambassador.)と述べたと伝えられるなど、幕末から明治維新にかけて、日本と海外をつなげる重要な役割を果たした人物として知られています。
同じ高知出身の坂本龍馬や岩崎弥太郎のほか、勝海舟や福沢諭吉などにも影響を与えたと言われる“ジョンマン”の大河ドラマは、地元・土佐清水市を中心に多くの県民から期待され、署名活動が行われていました。
NHKは「アメリカで人種差別にあいながらも知識や技術を身につけみずからの道を切り開いていった万次郎の波乱万丈の生涯を描きます」としています。
高知出身の人物が大河ドラマになるのは、福山雅治さんが坂本龍馬を演じた2010年の『龍馬伝』以来、18年ぶりとなります。高知県ではドラマ放送に合わせて『土佐・龍馬であい博』を開催。県外観光客入込数が前年より38%増え、当時としては過去最高の年間435万人を記録していて、今回も土佐路の観光プロモーションへの貢献が期待されています。