子どもの「近視治療」についてです。近年、子どもの”近視”が増えています。

文部科学省の調査によりますと、裸眼視力の1.0未満の割合は、小学校で3割を超え中学校で6割程度と報告されていて過去最大、近視の低年齢化が進んでいます。

その近視の進行を抑える新しい治療法がいま注目されています。それが5歳から使える目薬です。

近視の進行を抑制し、大人になった時にかかりやすい目の病気を防ぐ効果が期待されています。

実際にこの目薬の治療を進めている親子を取材しました。

*朝倉拓海さん
「左、下」

富山市の眼科に通う小学6年生の朝倉拓海さんです。小学3年生の秋に学校の視力検査で近視を指摘されました。

Q近眼と聞いて?
*母親 さやかさん
「ちょっと驚いた、そんなふう(近視)になっているとは思っていなかった」

近年、子どもの視力低下は深刻な低年齢化が進んでいます。

スマートフォンやゲーム機の使用により、近いところを長く見続けることが主な要因と考えられています。

近視の進行を抑制する治療は様々ですが、去年4月から近視治療として認められたのが、この目薬での治療です。

30年眼科診療を続け、白内障の手術や近視の治療に携わってきた眼科医の上山恵巳院長です。

子どもの視力を守るため近視の理解を深め、最新の治療に目を向けてほしいと話します。

Qなぜこの治療を導入したのか?
*かみやま眼科 上山恵巳院長
「診療中に子どもの近視が増えていると実感した。メガネやコンタクト以外に何かできるものはないかと」

近視は眼球の前後の長さが伸びることで起こりますが、この目薬を使うことで、進行を抑える効果が期待されています。

近視は子どもの時ほど速く進行する可能性が高く、早い段階から近視が強くなることを避けることで、将来の目の病気になる可能性を下げることが治療の目的です。

使い方は・・・

*かみやま眼科 上山恵巳院長
「1日1回就寝前に点眼!」

*母親 さやかさん
「やるねー」

拓海さんも、寝る前に毎日お母さんに目薬をさしてもらっています。

*母親 さやかさん
「目薬するよって声をかける時もあればこの子から声をかけてくる時もある。寝る前にさすことが習慣になっている」

右目、左目、1回に1滴ずつ点眼するだけ。

治療のハードルも低いのが特徴です。

副作用は、ごくまれに眩しく感じたり、かすんで見えることがありますが、拓海さんは、去年の春から使い続けていていて、効果を実感しています。

*朝倉拓海さん(小6)
「使う前は目が疲れている感じがしたが、いまは、目がすっきりしたような気がする」

Q怖いとか目薬したくないとかない?
「ない」

*母親・さやかさん
「近眼も今のところ抑えられている。メガネの使用もない。裸眼で本人も負担なく生活している。いいのではないかと思う」

使用できる年齢は、5歳からで、近視の進行が安定する10代後半まで使い続けることが望ましいと言われています。

目薬は保険診療の適応外となるため自由診療の扱いです。

1箱(30本)4000円ほどで別に診療代がかかります。

*かみやま眼科 上山恵巳院長
「近視の進行は、予防できる時代。子どもと親と眼科医と一緒になり、良い治療法を考えていきたい」

拓海さんはこの治療を始めたことでスマートフォンやパソコンを使うときはタイマーをセットして使う時間を制限するなど生活習慣にも良い変化が見られたそうです。

上山医師は外で遊ぶ時間を1日2時間程度作ることも近視の進行が抑えられるとも話していて、普段から目を疲れさせないようにしてほしいと話していました。

富山テレビ
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