「加害者の人を許せないけど、一度ちゃんと謝ってほしいとまだ思っていますね」
小学6年生・齋藤唯生(さいとういお)さんが亡くなる事故は、4月3日福島県猪苗代町で起きた。
自転車に乗っていた唯生さんは、福島県北塩原村の高齢男性が運転する普通乗用車と交差点で出会い頭に衝突。運ばれた病院で死亡が確認された。
「生まれて初めて息子を心臓マッサージして。ドクターカーに渡すまで、ずっと心臓マッサージして…つらくて、つらくて」
唯生さんの母親は、こう苦しい胸の内を語った。
東京の小学校に通う唯生さんは、春休みに大好きな曾祖母に会いに来ていた。
「曾祖母は『私が来いよって言わなかったらよかったかな』とか『私が先に行けばよかった』とかって言って、もう何日もご飯を食べられていません」
女性はシングルマザーで、一人息子の唯生さんを育ててきた。
「おばあちゃんと一緒に住みたいから、こっちに引っ越してくるつもりもありましたので、一緒におばちゃんと前を向いていけたらなと思いますけど、まだまだ時間がかかりそうな感じがします」
二度と事故を起こさないために。警察は福島県の担当者など約20人と事故の現場を点検、再発防止に乗り出した。
猪苗代警察署の高野弘一署長は「悲惨な事故を二度と起こさないという強い決意を持って、対策を進めてまいりたい」と語った。
警察は、今後も検証を重ね再発防止の徹底を図りたいとしている。