体長1.5メートルのクマの出没で4月7日から“緊張”が続いていた福島県郡山市の市街地。最初の目撃から約30時間の長期戦は、郡山市では初めてとなる緊急銃猟で決着を迎えた。
■付近の小学校では保護者同伴で登校
郡山市の大島小学校。クマの出没を受け8日は保護者同伴での登校を呼びかけた。一年生の保護者は「ちょっと離れているんですけどクマから、こわいこわいこわいってずっと言ってました」と話す。
郡山市立大島小学校の齋藤博校長は「まずは安心安全なので、そこが優先となりますが、できるだけ早く子供たちを外で一緒に遊びたいと思っています」と話した。
■2日前から市街地に出没したクマ
6日郡山市の市街地に現れた体長1.5メートルのクマ。7日は市内を流れる逢瀬川の河川敷に移動し、花火や放水にも全く動じず居座り続けた。
同じクマは8日も…午前9時半、クマは前日の場所から約5キロ離れた場所まで移動して高速道路の土手の茂みに隠れたと見られている。クマは朝から市内を北上し、郡山市喜久田を通る磐越自動車道の土手に姿を隠した。
■付近を交通規制し緊急銃猟
市や警察、猟友会が集まり見守るが、膠着状態に。にらみ合いが続いた約6時間後…
市は緊急銃猟の実施を決定。安全を確保するため半径200メートルの場所で通行が規制され、周辺の住宅にも屋内待機が呼びかけられるなか…鳴り響いた銃声。
市によると、午後3時45分にクマが死んだことが確認されたということだ。
郡山市の椎根健雄市長は「市民の皆様の安全を最優先に考慮し、実施したものでご理解いただくようお願いいたします」とコメントしている。
■県内での緊急銃猟は3件目
中通りでの実施は、初めてとなった緊急銃猟。
今回は、郡山ジャンクション付近の磐越自動車道の北側で実施された。
現場周辺は、半径200mの範囲で通行が制限され、近くの民家には自宅内に待機するか、200mの外に避難するよう呼びかけられた。
また、磐越自動車道は午後3時から午後4時まで、一部区間を通行止めにする措置がとられた上で、緊急銃猟が実施された。
■なぜ、きのうは実施せず?
7日は住宅に密集地に居座わったクマ。近くには学校や幼稚園、商業施設も多いエリアだったが緊急銃猟は行われなかった。
環境省はガイドラインを作っていて、緊急銃猟は「農地や河川敷など、人の日常生活圏で、安全確保が可能な場所で」「人に弾丸が当たらないよう、安全確保をした上で」など、条件がある。
河川敷に居座ったので条件に当てはまりそうだが、郡山市は「茂みが深く、クマの姿をはっきり確認できなかったため」としている。
専門家によると、4月はクマが本格的に冬眠から明ける時期。こまめに出没情報を確認するようにしてほしい。