4月あらたに指定野菜に追加されたブロッコリー。需要が拡大する中で「畑のフードロス」削減への取り組みも始まっています。

4月から国の指定野菜に追加されたブロッコリー。出荷量は30年あまりで倍増しています。

国民生活に欠かせない重要な野菜として、農林水産省が定める指定野菜は、価格が著しく下落した際には生産者に補助金が交付されます。

これまではキャベツやトマトジャガイモなど14品目でしたが、4月からブロッコリーも加わりました。指定野菜の追加は約50年ぶりです。

そのブロッコリーでいま新たな取り組みが始まっています。

鈴木衣緒里 記者:
皆さんがスーパーなどで目にするブロッコリー。こちらの畑でいま行われているのはこのブロッコリーを収穫した後に出てくる二番果の収穫です

「二番果」は、最初に成長する株「一番果」の収穫後、その株の脇から伸びてくるブロッコリーです。

一番果より花が咲くまでの期間が短く、収穫できるのはわずか10日間ほど。

ただ、甘みがあり茎の部分がやわらかく、下処理をせずに生で食べることもできます。

記者も試食させてもらうと。

記者:
とても甘いです。生のブロッコリー初めてですが、そのまま食べられるほどやわらかく、とても美味しいです

二番果ならではの特長があるものの、収穫期間の短さや人手不足などからこれまで一般には流通せず、多くが廃棄されてきました。

(生産者)ソイルパッション・深川知久 社長:
基本的には一番果のパッキングの方に人がいっている状態。雇用している人が別にいるわけではないので、(二番果収穫の)このタイミングだけ、パッキングのために人を割り振れる状況ではなく、考えたこともなかった

こうしたなか「畑のフードロス削減」へむけ、食品宅配サービスを手掛けるOisixが深川さんなど契約している生産者に声をかけ、ブロッコリーの「二番果」を商品化。

2番目に収穫することから「ブロ次郎」と名づけました。

そして人手不足の解消に活用したのが「スポットワーク」いわゆる「スキマバイト」です。

この日は3時間の袋詰め作業に、スキマバイトアプリ「タイミー」から応募した2人が参加していました。

掛川市在住 女性(50代):
野菜に興味があり、自分も好きなので、こういったところで携われるのもいいかなと

牧之原市在住 女性(50代):
私はこういう仕事が好きなのでとても楽しい。本業があり、午後は少し時間が空いているので、その時間を使ってちょうどいい、出来そうな仕事なら利用したい

2025年から試験的にブロ次郎の販売を始めていますが、売れ行きは好調だということです。

Oisix商品本部 農産部・佐藤由梨 部長:
テストの段階では、大半の利用客から好評で、こんなボリュームがあって、切り分ける手間もなく、かわいくて美味しいブロッコリー、とても助かるという声があり、販売すると同時に売り切れてしまうほど好評です

ソイルパッション・深川知久 代表取締役社長:
もしこの取り組みで「二番果もおいしいね」と、消費者にある程度浸透してくるのであれば、これもひとつのビジネスチャンス

さまざまな業種の組み合わせで農業に新たな価値を生み、定着することになるのか注目されています。

テレビ静岡
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