長引くイラン情勢は医療現場にも影響を及ぼしています。
一方、韓国ではデマが拡散し、ごみ袋が不足する混乱も起きています。
今、日本各地の歯科医院から聞こえているというある悲鳴。
オレンジ歯科・村上明日香院長:
一気に麻酔薬がなくなったという現状。この麻酔がないと治療を受けてもらえない。
虫歯の治療や抜歯作業に必要な麻酔薬が、主要メーカーの工場トラブルにより、この半年ほど入荷されない状態が続いているといいます。
一歩間違えれば治療そのものが困難になりかねない中、この医院では、どうにか必要な麻酔薬を確保してきました。
ところが、ここにきて中東情勢という新たな試練がのしかかっているというのです。
オレンジ歯科・村上明日香院長:
消毒に使うエタノールなのですが、このサイズが軒並み売り切れという…。
他にも、医療用の手袋や撥水コーティングがされた患者用のエプロンなど、石油由来のものが軒並み品薄に。
とりわけ歯医者の根幹ともいえる“歯を削る器具”に関連するものが大ピンチに。
オレンジ歯科・村上明日香院長:
これ(器具)とかは1回1回滅菌なんです。
消毒をした器具に雑菌がつかぬよう処理と保管を行うための滅菌パック。
この確保が今、大きな悩みの種だといいます。
オレンジ歯科・村上明日香院長:
ここ2週間くらいで「ちゃんと(在庫)ある?」「買っておいた方がいい」と歯科仲間から情報が。
ホルムズ海峡の事実上の封鎖状態が続く現状に世界の国々が悩まされる中、トランプ大統領の新たな言動は局面が変化する兆しなのでしょうか。
「アメリカはもう手助けしない。石油は自分で取りにいけ!」と原油が手に入らない国に対し、SNSで“自力で石油を取りにいけ”とけしかけたトランプ大統領。
さらに、記者に対しては「私がやるべきことはイランから撤退することだけだ。それはまもなく実行される。私には1つの目標があった。イランが核兵器を持たないことだ。その目標は達成された」と発言。
「イランが核兵器を製造できなくなると判断している以上、合意を結ぶ必要はない」とも述べたトランプ氏。
アメリカ軍の2~3週間以内の撤退とホルムズ海峡の安全には関与しない方針を明らかにしたのです。
一方のイラン側の反応は、現地メディアによると、ペゼシュキアン大統領は3月31日、「必要な条件、特に侵略の再発を防ぐための保証が満たされれば、戦争を終わらせる決意がある」と発言。
こうした言動が報じられた影響か、1日の東京株式市場の日経平均株価の終値は、前日より2675円96銭高と歴代4位の上げ幅を記録しました。
ただ、戦闘の行方、そしてホルムズ海峡の封鎖状態解除に向けた見通しは依然不透明のまま。
そんな中、訪れた都内の100円ショップ。
ピックアップ大山店・社長:
これね…もう次から仕入れ値が100円以上になっている。案内としては「108円」と来てて…。
経営努力ではカバーできず、このままでは100円で販売できない商品も出てくると危惧をする店側。
そして、お隣・韓国では、ある商品の不足で大きな混乱に陥りつつあるといいます。
韓国・ソウル市では「私もスーパーにゴミ袋を買いに行ったら『1個しか買えない』と言われ、かなり足りていないのかなと思いました」「実際に購入しようとしても枚数制限もあるし、販売していませんというところもあって…」などの声が聞かれました。
街のスーパーやコンビニで家庭用ごみ袋が極端な品薄状態になっているというのです。
そこで1日、FNNの記者が店に行ってみると、スーパーの入り口には「家庭用ゴミ袋品切れ」と貼り紙がされていました。
スーパーの従業員は「完全にないです。今こんな状況で…。完全にないと思えばいいです」と話しました。
この極端なごみ袋の品薄現象について、李在明(イ・ジェミョン)大統領は「一部の買い占めによるもの」として、「ごみ袋の供給不足」というデマを最初に拡散した人物を捜すよう警察に指示。
政府は「買い占めの必要はない」と強調しますが、街の人は「政府を信じずにみんなゴミ袋を買おうと大騒ぎしているわ」と話します。
こうした不安や混乱はいつ収束に向かうのか。
アメリカ政府は、日本時間2日午前10時にトランプ大統領が国民向けの演説を行うと発表。
この場で軍事作戦終了などの表明が行われるのか注目されます。