2月の衆院選で躍進した新興政党、参政党とチームみらい。強い理念と草の根組織で支持を広げてきた参政党と、テクノロジーを駆使した緩やかな参加型活動で浮動票を取り込んだチームみらい。その広がりを支えた一般の支持者たちに焦点を当てると、政治参加の動機や、関わり方の異なるそれぞれの姿が浮かび上がった。

“かまぼこ対話” IT通ばかりと思いきや・・・

「大躍進させていただきました、チームみらいです」

神奈川県小田原市。チームみらいのサポーターたちが、日曜日の昼間、街頭で活動報告のチラシを2時間にわたって配っていた。

この記事の画像(19枚)

結党当初から関わる会計士のさくさんは「組織だってないんですよね。逆にそこに面白さがある」と話す。
サポーターからは、組織が未熟なため「つい助けたくなる」という声が多く聞かれた。

活動後は、小田原名物のかまぼこを食べながら反省会。新人の河合道雄衆院議員を囲んで、「デジタル教科書」について議論を交わした。

サポーターは、やはりITに詳しい人たちなのか?記者が聞いてみると・・・

サポーター:
全然!ド素人!

記者:
この中でエンジニアリングの経験のある人?

サポーター:
はーい(1人)

チラシ1枚で50ポイント 「ポイ活」で政治参加も 

神奈川のサポーターをまとめる安野(やすの)さんも、ITのエキスパートというわけではない。

安野さん:
「バリュー」に「アジェンダ」に、横文字が好きな人が多い。

普段はSNS「スラック」で情報共有し、「告知不足」や「報連相漏れ」など、活動後に反省点をまとめて次に生かしている。

選挙ポスターの進捗率もグラフで可視化されており、貼り終えたポスターは緑に、それ以外のものは赤で、ひと目で分かるようになっている。

安野さん:
少ない人数でやっていますので、選挙のときは効率的に動いていました。いろいろ活動するとポイントがつくんですね。

党のホームページを見てみると、1枚チラシを投函すると50ポイント、街頭演説を手伝うと400ポイント、動画制作をすると400ポイントと書いてある。

このポイントは、何かに使ったり、商品に変えたりすることはできないが、上位になるとホームページのランキングに載る。ポイ活感覚で、つい参加してしまう仕組みになっている。

3月下旬、横浜市で行われたチームみらいのサポーター60人との交流会。出席者のなかには中高年の人の姿も見られた。

サポーター:
すごくフレッシュで魅力的で、だけどすごい脆弱ですよね。年寄りたちが一生懸命サポートしてあげたい。

ITを駆使しながら若者だけでなく、幅広い世代の支持者を取り込む様子がチームみらいの現場から見えてきた。