津波からの避難について、岩手県陸前高田市が設置した有識者会議は「必要な対策を講じれば、車による避難が可能である」という報告書を取りまとめ、3月30日に市に提出しました。
東日本大震災で県内最大の被害が出た陸前高田市では、津波避難計画の策定に向け、自然災害の専門家らによるアドバイザリー会議を設置しています。
30日は、委員長を務める静岡大学の牛山素行教授が佐々木拓市長に、2023年からの検討内容をまとめた1次経過報告書を提出しました。
この会議では世界的に実績のあるソフトを使い、高田松原津波復興祈念公園や海水浴場を訪れた観光客らが、地震から40分の間に車を使って高台に避難できるかシミュレーションを行いました。
その結果、避難先付近で渋滞解消の対策を講じることや、海水浴場から駐車場まで徒歩で向かう時間を早める対策を取ることにより、車での避難は可能と結論付けられました。
委員長 牛山素行静岡大学教授
「その地域の特性を考慮し、客観的な根拠に基づいて車避難をどうするか。それを考えることが重要」
佐々木市長は「非常に重要な報告書と捉えている」と述べました。
市では今後、住民の車による津波避難のシミュレーションも行うことにしています。