JR九州の九州駅弁グランプリで宮崎駅弁当の「上等椎茸めし」が初めてグランプリに選ばれました。
およそ70年、長く多くの人に愛されている椎茸めしには、変わらない味をつなぐ強い思いがありました。

(江川琴実記者)
「こちらが今回グランプリを受賞した上等椎茸めしです。いただきます。しいたけがとてもぷりぷりで、ご飯の甘辛さととてもバランスがいいです!」

上等椎茸めしは今年のJR九州の九州駅弁グランプリで1400円以下の部門でグランプリに輝きました。

3月25日には宮崎駅弁当の工場をJR九州の古宮洋二社長が訪れ、宮崎駅弁当の4代目稲田文明社長にトロフィーと賞状を手渡しました。

(宮崎駅弁当 稲田文明社長)
「このような身に余る賞をいただきまして驚きと感激でいっぱいです」

宮崎市広島にある宮崎駅弁当は創業から今年で101年と歴史ある駅弁会社です。

ご飯の上の厚いしいたけ。
県産の乾燥しいたけを使い水で戻して継ぎ足されていく煮汁で煮ていきます。

7つの工程を3日ほどかけて丁寧に仕上げていきます。

(宮崎駅弁当 稲田文明社長)
「必ず最後片づけるときに(煮たしいたけを)食べてちょっと辛いとかメモ書きしてそれで次の日に生かすようにしています」

こだわりはしいたけだけではありません。

(宮崎駅弁当 稲田文明社長)
「しいたけは炊き込みご飯なのでちょっと味がついてる汁がこれこれを混ぜて炊く、あとご飯の上に置く鶏そぼろこれがこの汁ですね。しいたけの味、ご飯の味、鶏そぼろの甘い味、この3つが調和していないと美味しくない」

乗客や駅弁の需要の減少もあって40年前にはおよそ40人の従業員がいたものの、今は主に妻の深雪さん娘のひかるさんの家族3人で店を切り盛りしています。

(娘・ひかるさん)
「ひとつしかないので、この椎茸めしというのが。それを守っていきたいただそれだけ。それ以外逆にないんですけど、欲張らずできることをちゃんとやるということで、ここまで続いてきたんだろうなと思います」

宮崎駅にはこの日もお客さんが…

(宮崎市内から)
「新聞に載っているのを見て、賞取ってたから、きょう買いにいこうと。宮崎の名物でしいたけを甘辛く煮付けてあって鶏そぼろとかどれも美味しいです」

稲田さん一家は店を「長く」続けていきたいと話します。

(宮崎駅弁当 稲田文明社長)
「変わらない味、とにかく心をこめて1つ1つ丁寧に作って、こんなに美味しい食材が宮崎にあるんだよということを1人でも多くの方に知ってもらいたい」

できるだけ宮崎県産の素材を使う長く変わらない味が受賞につながりました。
これからもこの味を一家で守り続けます。

今回のグランプリ受賞の反響もあり、前日までに電話予約すると確実に購入できるということです。

テレビ宮崎
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