被害は1500トン以上と見られています。3月、宮城海上保安部の巡視船から重油が流出した問題で、塩釜市漁協は収穫予定だったワカメやコンブを、全て廃棄処分とすることを決めました。
この問題は、3月25日、塩釜港に停泊していた宮城海上保安部の巡視船「ざおう」から、重油1キロリットル以上が海に流出したものです。
今、収穫の最盛期を迎えているワカメ……。
3月30日、地元の漁師が被害状況を確認しました。
漁師「嗅いでみるとすぐわかりますよ」
記者「油ですね」
漁師「分かるでしょ、こんなの商品価値ないでしょ。食べたくないでしょ」
海にはまだ目に見えるほどの重油が…。
被害は広範囲に及んでいて、塩釜市漁協は収穫予定だったワカメやコンブについて、全て廃棄処分にすることを決めました。量にして1500トンほどになる可能性があるそうです。
塩釜市漁業協同組合 櫻井悟代表理事組合長
「震災よりひどいです。なぜかというと、震災はものがもっていかれたけど、今回は残っているものを片付けしないといけないし、労力もかかる」
塩釜市漁協によりますと、宮城海上保安部は、今回の流出の原因について液体があふれ出ることを言う「オーバーフロー」と説明したということです。
ワカメなどの直売所を営む漁師の水間健二さんは、今後の収入に不安を抱えていました。
漁師 水間健二さん
「海の収入が無くなっているので補償の問題。補償をちゃんとしてくれるかどうか。あとは風評被害、お客さんから『大丈夫なの?』と電話がよく来る」
宮城海上保安部は仙台放送の取材に対し、 「金銭で補償すべきものと考えている。海上保安庁として誠意をもって対応していく」とコメントしています。