愛されてきた店が装い新たに再出発です。

ハンバーガーチェーン・ロッテリアの九州最後の店舗が、3月29日に閉店しました。

香ばしいバンズにチーズが滴るハンバーガー。

付け合わせはシェイクしてうま味が広がる、ふるポテ。

29日、福岡市早良区のロッテリア藤崎駅前店では、多くの客がお気に入りのハンバーガーを頬張っていました。

こちらの夫婦はー。

店の前の張り紙を指さすと、ゆっくりと店内をのぞき込みました。

◆ロッテリア歴15年
「もう全部ゼッテリアに変わっているので、閉まる前に来たいなと思って。家から近くていつも来てたので、なくなるのはちょっと寂しい」

実はこの店舗、九州では最後の「ロッテリア」で、3月29日が営業最終日だったのです。

◆来店客
「友達からきょうが最終日って聞いて来た。本当はリブサンドポークが食べたかったけど完売だったので」

ロッテリアを巡っては近年、ある変化が起きていました。

《2025年9月》
◆記者リポート
「こちら新天町に来ているんですけど…見つけました、ゼッテリア」

「すき家」や「はま寿司」を手がける「ゼンショーホールディングス」が「ロッテリア」を買収。

これを受けて、全国のロッテリアは、看板商品である「絶品バーガー」の頭文字を取った「ゼ」ッテリアにリニューアル。

さらに、新しくなるのは名前だけではなくー

◆記者リポート
「おいしい!ビーフがステーキみたいです。とっても肉肉しくて食べ応えがあります」

パティを増量するなど、「おいしさ」と「満足感」をアップさせ、まさにロッテリアの進化系となっているのです。

親しまれてきた屋号を捨ててまで、新しい味に挑戦するロッテリア。

そのウラで…

◆記者リポート
「閉店まで30分となりました。最後のロッテリアを味わおうと、このように未だ多くの客が訪れています」

午後10時の閉店を前に次々と訪れる多くの客。

求めていたのは、「味」ではなく「思い出」でした。

Q.何回くらいこれまで来た?2年間で
◆交際歴2年 近くに住むカップル
「数えきれないんやない」
「そこまでですね。50くらい」
「多いよ」
「こっち(彼氏)が仕事終わるのがちょっと遅いので『疲れてるだろうから、なんか買っていってあげよう』と思って、いつもハンバーガーとかシェイクを買って帰っていました。寂しいね」

店員に手を振って店から出てきたのは、こちらの男性。

◆来店客
「2年くらい前までバイトしていました。これはクリスマスの時にチキンを売ろうという話になって、サンタのコスプレをして店の前に店長と一緒に立った思い出の一枚(の写真)。ほんと一言、お疲れ様でした、という感じ」

そして迎えた、閉店時間の午後10時。

九州最後となる「ロッテリア」の看板から静かに明かりが消え…

◆店長
「ありがとうございました」

ロッテリア最後の客となった女性が店を後にしました。

◆最後の客
「狙ったワケではないけど、時計を見たら午後9時45分だった。あと15分で終わりと思ったらつい出てきました」

着の身着のまま、思い出の場所へ駆け付けたといいます。

◆最後の客
「初めてバーガーを食べたのがロッテリアだった。中学生の時に初めて友達と親無しで行って食べたら本当においしかった。それが忘れられない。これを一緒に食べた人、いなくなった人を思い出したりするから、物に付随する思い出ってすごく大きいじゃないですか」

Q.どう味わう?
「泣くんでしょうね、きっと食べながら。いつもだったら、あたたかいうちに食べようと思うけど、今はそういうことではなく、ゆっくり1人でいろんなことを考えながら食べると思う」

色々な人たちの人生とともに歩み、39年の歴史に幕を閉じた九州最後の「ロッテリア」。

4月中旬には新たに「ゼッテリア」となって新たな一歩を踏み出します。

テレビ西日本
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