伊東市の田久保眞紀 前市長が有印私文書偽造・同行使などの罪で在宅起訴されたことを受け、市議会の中島弘道 議長は「百条委員会を設置し、(疑惑の)解明に向けてやってきた結果が司法に認められた」と胸をなでおろしました。

伊東市の前市長で現在は無職の田久保眞紀 被告(56)は3月30日、東洋大学を卒業していないにもかかわらず、2025年5月29日頃から6月4日までの間に卒業証書と題する書面を自作した上、インターネット通販で事前に作成した“偽”の学長印と学部長印を押印するなど卒業証書を偽造し、さらに市議会の中島弘道 議長や青木敬博 副議長、市職員に卒業した”証拠”として示した有印私文書偽造・同行使の罪で在宅起訴されました。

また、静岡地検は同日、8月13日に開かれた市議会の百条委員会で、田久保被告が以前から大学を卒業していない事実を認識していたにもかかわらず、「私が除籍である事実を知りました、つまりは卒業できていないという事実を知りましたのは、6月の28日、大学の方に訪れた時になります」などと記憶に反した虚偽の証言をした地方自治法の罪でも公判請求しています。

こうした中、伊東市議会の中島弘道 議長と青木敬博 副議長が取材に応じ、中島議長は「地方自治法(違反)と有印私文書偽造・同行使罪の両方で起訴ということで大変重いことだ思っている。私たちが百条委員会を設置し、(疑惑の)解明に向けてやってきた結果が認められて起訴されたということではないかと思う」と胸をなでおろしました。

一方、青木副議長は「すべては卒業証書から始まっているので、まずは卒業証書をしっかりと司法の場で出してもらいたい」と田久保被告側に求めています。

その上で、田久保被告側が押収拒絶権を主張していることに対し、「議長・副議長には見せているし、職員にも見せているので出せない道理がない。ましてや『自分は卒業していたと勘違いしていた』とおもうなら、なおさら出さなければいけないと思うので、そこに押収拒絶権を持ち込むのは間違っていると思うし、司法もそのような判断をしてくれると思う」と期待を寄せました。

同日は伊東市の杉本憲也 市長と近持剛史 副市長も取材に応じ、杉本市長は「前任者のこととはいえ、引き続き(世間を)騒がせていることについて市のトップとしてお詫び申し上げる」と陳謝しつつ、舞台は法廷へと移ることから「しっかりと真実が明らかになり、みなさんにとって納得いくような形で裁判が進んでいくことを願っている」と話しています。

田久保被告の学歴詐称問題が明るみになった当初は伊東市の企画部長として対応に追われ、市議会との調整などに奔走した近持副市長は、疑念を深めた“卒業証書”とされる書類について検察が被告自身によって自作されたものと判断されたことを受け、「前市長の口から司法の場でしっかり答えてもらいたい」と述べました。

田久保被告の退職金は現在、条例に基づき支給が1年間差し止められていますが、杉本市長は推定無罪の原則から顧問弁護士とも相談した上で、裁判が終結した段階で支給または退職金取り消しを判断する考えを示しています。

テレビ静岡
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