尾崎官房副長官は30日、台湾との友好関係を重視する超党派の国会議員連盟「日華議員懇談会」で会長を務める自民党衆院議員の古屋圭司元国家公安委員長に対し、資産凍結などの制裁を課すと発表した中国側に申し入れを行い、措置の撤回を求めたことを明らかにした。
古屋氏は高市総理大臣の側近で、3月13日にも台湾で頼清徳総統と面会するなど、度々台湾を訪れ交流を深めている。
中国外務省は30日午前、「古屋氏は中国の強い反対を顧みず度重なる台湾訪問を行い、台湾独立勢力と結託した。これは中国の内政に干渉し、主権と領土の完全性を著しく損なうものだ」と反発し、不動産など古屋氏の中国国内のあらゆる資産の凍結や、ビザ発給停止などの制裁を課すと発表した。
尾崎官房副長官は30日午後の会見で、「中国側が自らと異なる立場のものを威圧するかのような一方的措置を取ることは断じて受け入れられず、日中関係の観点からも極めて遺憾だ」と中国の対応を厳しく批判し、中国側に対して申し入れを行い、速やかに措置を撤回するよう求めたことを明らかにした。
中国による制裁について取材に応じた当の古屋氏は、「数十年間中国に行ったことがないし、(中国国内に)個人的な資産は一切ないので特に影響はない」と明かしたうえで、台湾訪問について「当然のことをしている。こういうものに制裁するのは、さすが中国」と喝破してみせた。