福岡県北九州市の特定危険指定暴力団工藤会トップの野村悟被告の引退情報について、工藤会側が引退を決め、その後、野村被告を説得していたことが捜査関係者への取材で分かりました。
北九州市に本拠を置く工藤会の総裁、野村悟被告(79)は、市民を狙った4つの襲撃事件に関与したとして殺人などの罪で起訴され、現在、最高裁に上告中です。
工藤会側が3月、ほかの暴力団組織などに対し野村被告の引退を伝えていたことが明らかになっていますが、引退は工藤会側が事前に決定していたことが捜査関係者への取材で新たに分かりました。
工藤会側は16日に電話や書状でほかの組織に引退を伝え、翌日に野村被告本人を説得し本人も受け入れたということです。
野村被告をめぐっては事件の遺族にあわせて1億円以上の賠償を支払う判決が確定していて、警察は、工藤会側が金銭の負担を背景に野村被告の引退を決めた可能性もあるとみて慎重に調べています。