中国・吉林省で15日、7匹の犬が連れだって道路を歩く動画がSNSで拡散し「密売業者から逃げた」との感動的なストーリーが広まった。
しかし実際は、近くの村で放し飼いにされていた犬が、発情したメスのシェパードにつられて外に出ただけだったという。
街道を連れだって歩く7匹の犬
車が行き交う道路脇にとどまる犬の集団。中国で撮影された動画には、飼い主らしき人物の姿がなく、連れだって歩く様子からネット上では「犬が密売業者の元から逃げ出し家を目指している」などの感動的なストーリーや憶測が飛び交うことになった。

しかし、その後の報道によって明らかになった真相は、全く異なるものだった。
動画が撮影されたのは15日の夜。場所は中国・吉林省の街道だ。
動画は次のようなコメントと共にSNSに投稿された。

投稿文:
7匹の犬に遭遇。ジャーマンシェパード、ゴールデン(レトリバー)、ラブラドール(レトリバー)そして雑種。なぜ7匹なのか誰か分かる人いる?
複数の車が行き交う道路を、7匹の犬がお互いの様子に目をやりながら進む姿が多くの人の目に止まり、さまざまな推測が飛び交った。
その一つが「たぶん密売業者の車から落ちたんだろう」というもの。

この話がまるで事実であるかのように拡散すると、密売業者を特定する動きが活発化。さらに飼い主の管理責任を問う声も上がった。

その結果、「密売業者からの大脱走犬」という事実ではないストーリーを、生成AIを使って映像化した感情に訴える動画やイラストが、次々とネットに上がった。
そうした映画の告知のような動画を見た人々の増加に伴い、騒ぎは拡大していった。
「引き寄せられて外に」飼い主真相語る
しかし、ネット上の過熱後に明らかになったのは、7匹の犬のほとんどが近くの村で飼われていたことだった。

現地の新聞によると、その村では犬を放し飼いにしていて、逃げた7匹のうちの1匹であるメスのシェパードの飼い主は、犬たちが遠出した理由を次のように話したのだという。

シェパード(メス)の飼い主:
密売業者なんかじゃない。勝手に出て行ったのよ。うちのシェパードが発情して、それに引き寄せられた数匹がそのまま外に行っただけ。
村ではネット上の騒ぎに気づいていなかったということで、シェパードの飼い主は「最後まで飼う」と話しているという。
(「イット!」3月25日放送より)
