自民党は25日、再審法(刑事訴訟法の再審規定)の改正に向けた会議を行い、60年前に起きた静岡県一家4人殺害事件で死刑が確定し再審無罪となった袴田巌さんを支えてきた姉・ひで子さんらから意見を聞いた。
法務省主導で政府が今国会に提出予定の改正案は、審理長期化の要因とされる「再審開始決定への検察の不服申し立て」を禁じていない。
国会議員の政府案に対する賛否は様々で、超党派の議員連盟は検察の不服申し立てを禁じる対案の提出を目指している。
自民党の会議後、取材に応じた袴田さんは、政府案について「冤罪被害者は救われない」と指摘し、法務省も出席した会議を振り返り「議員には伝わったと思うが、法務省の役人には(伝わったか)わからない。ひとりの人間として、冤罪被害者のことを考えてもらいたい」と訴えた。
同じく会議で意見を述べた中央大名誉教授の椎橋隆幸氏は、政府案への賛同を示し、「三審制で有罪と判断したものを一度きりの再審決定で覆してしまうのは問題がある」として、検察の不服申し立ては必要だと主張した。