島根県内の男性などが現金をだまし取られた2024年の特殊詐欺事件で金の引き出し役いわゆる「出し子」として関わり、一審で有罪判決を受けたベトナム国籍の男の控訴審が3月25日に開かれ、広島高裁松江支部は一審の判決を取り消し、懲役4年・罰金300万円の実刑判決を言い渡しました。
ベトナム国籍で東京都江東区の無職の男は、2024年7月から12月にかけて島根県内の男性などが現金をだまし取られた特殊詐欺事件で、いわゆる「出し子」として他人名義のキャッシュカードを使って、現金約7090万円を引き出し盗んだとして、窃盗の罪に問われました。
一審の松江地裁は2025年5月、懲役5年と罰金300万円の実刑判決を言い渡しましたが、被告は量刑が不服だとして控訴していました。
3月25日の控訴審の判決公判で、広島高裁松江支部の寺本昌広裁判長は、被告は自身の行為が犯罪に当たると認識していたとした一方、被告が一審の判決後、被害者にさらに500万円を弁償し、被害者も厳罰を望まない意思を示したことから、一審判決を取り消し、懲役4年・罰金300万円に減刑する判決を言い渡しました。