「餃子の王将」の運営会社の社長が射殺された事件の裁判で、暴力団幹部の男が供述を拒否し予定されていた被告人質問が取り止められました。
【裁判長】「(被告に対して)検察官が質問したいとのことですが一切供述を拒否しますか?」
【田中被告】「はい」
23日、田中幸雄被告(59)は落ち着いた口調で供述を拒否しました。
■「私は決して犯人ではありません」
2013年に発生した王将フードサービスの社長だった大東隆行さんの(当時72)射殺事件。一時は「迷宮入りか」とも言われた中、事件から9年後に逮捕されたのが、福岡県に本部を置く特定危険指定暴力団・工藤会系組幹部である、田中被告でした。
ただ、去年始まった裁判は、「田中被告が本当に犯人なのか」ということをめぐり、検察側と弁護側の全面対決に。初公判で、起訴内容について問われた田中被告は、強い口調でこう述べていました。
【田中被告】「私は決して犯人ではありません。任侠の志として濡れ衣の一つや二つ甘んじて受け入れます。だからと言ってセンセーショナルな事件まで到底承服できない」
一方で検察側は田中被告の犯行を立証すべく、これまでの裁判で、現場付近に落ちていたタバコの鑑定にあたった捜査員や、事件の前に田中被告に車を貸したという幼なじみなどへの証人尋問で、証拠を積み上げてきました。
■被告人質問が取り止められる事態に
そして23日の裁判では、田中被告への質問が予定されていましたが…
【裁判長】「検察官が質問したいとのことですが、一切供述を拒否しますか?」
【田中被告】「はい」
【裁判長】「裁判官が質問したとしても供述を拒否しますか?」
【田中被告】「はい」
【裁判長】「被告人質問を実施しません」
田中被告は一切の供述を拒否。これを受けて被告人質問が取り止められる事態となりました。事件の真相は明らかになるのでしょうか。