共働きやひとり親家庭など放課後に児童が1人で過ごすのが難しい場合に利用できる「学童保育」。
学童保育には主に、空教室を利用する「子ども会」と、社会福祉法人やNPO法人が運営する「放課後児童クラブ」。
さらに一般企業が運営する学童保育があります。
富山市では放課後児童クラブの昨年度の利用者が過去最多となりました。
預かりだけではない、「学びや人との繋がりの場としても注目される」学童保育の現状を取材しました。
NPO法人が運営し、富山市内4か所に施設がある放課後児童クラブの「ハレア学童保育」。
小学1年生から6年生までが対象で、一日に40人~50人が利用しています。
この施設では子どもの自主性を尊重し、「遊び」のメニューは子供たち自身で決めています。
この日はトランポリン。
準備も自分たちで行います。
*児童は
「楽しい。100%中だったら98%くらいかな」
「1人が意見を出して、帰り道でこれしようって」
また、こちらの施設ではプラス料金で学童中に習い事ができます。
体操や英語、書道など5種類があり、この日はかけっこ教室が開かれていました。
こちらのニュートン校は午後8時までの預かりで平日の利用料金は1万6500円です。
*NPO法人halea 福原渉太理事長
「体操教室を学童の中でできるようにとスタートしたので、どの拠点にも運動ができるスペースを作るのがハレア学童保育のコンセプト。子供たちにたくさんの選択肢から選んでもらおうと、お泊り会をやったり、全施設が1つの体育館に集まって、みんなで運動会をするとか、子どもたち様々な体験をしてもらおうとやっている」
富山市の学童保育は、小学校の余裕のある教室を利用する「子ども会」と、社会福祉法人やNPO法人など非営利法人が運営する「放課後児童クラブ」です。
特に、放課後児童クラブは年々増えていて、10年前と比べると2倍以上の73か所。
利用者数も昨年度末でのべ44万1723人で過去最多となりました。
放課後児童クラブが増えている理由について市の担当者は…
*富山市子ども支援課 稲垣聡史係長
「(子ども会は)開設日数や時間も短いところがあって、指導員のなり手不足、児童数が多い校区では1日当たり70~80人利用しているので、民間の放課後児童クラブを増やすことで、利用人数を減らしたい考えがある」
一方で、企業が学童に参入するケースも出てきています。
ボルダリングジムを運営する「レトラス」は、去年11月から「民間の学童保育」としてプレ営業を始めました。
*レトラス マネージャー 岡部晃幸さん
「近隣の大久保小学校で児童が増加していて、民間学童として受け皿にと始めた」
現在、小学3年生1人が利用していて、12人まで利用可能です。
この施設では元学習塾の講師やスポーツクライミングのコーチなどが学童保育を担当、宿題や授業の予習など学習のサポートもしてくれます。
*児童は
「前まで60点や50点で成績悪かったが、90点くらいに上がった」
Q学童保育は楽しみ?
「うん、いつも楽しいことしかないから」
企業の特色を活かしたボルダリングは、学童の人数が少ないので、施設のスクール生と一緒に練習しています。
メニューは小学生から高校生まであり、学童以外の日も施設が使えるほか、オプションでロボットやプログラミングも学べます。
料金は週1回1万2100~です。
*レトラス マネージャー 岡部晃幸さん
「運動、勉強、自立をテーマにしていて、自分で考えて動くことをあきらめない姿勢を尊重してやれたらと思っている。やっぱりボルダリングジムなので、ボルダリングを通して体を動かせること、どうしても民間学童は運動不足になりがちという声を聞いているので」
「レトラス」のように県内でも塾やスポーツクラブが学童クラブを運営するなど、個性や特色を活かした民間企業の参入の動きもあります。
レトラスは送電線工事を担う会社が運営していて、学童保育でボルダリングに親しんでもらい、将来、高所作業員を目指す人が出てくれたらと先行投資の意味でもはじめたということです。
利用者の選択肢の幅も広がりをみせています。