大手不動産会社が初めて『Uターンしたい街のランキング』を発表した。地元を離れて暮らす人にとったアンケートで、Uターンを希望すると答えた率が高かった市町村を公表。新潟県内の市町村では唯一、6位に新潟県の出雲崎町が入った。出雲崎町がランキング入りした背景を探った。
“Uターンしたい街”出雲崎町が全国6位に!その理由は?
新潟県のほぼ中央に位置する日本海に面した出雲崎町。
人口約4000人の小さな町ではあるが、今回初めて発表された『Uターンしたい街ランキング』で全国6位に入った。
町の人からは「びっくりした」「ここは文化歴史がある街だから、それも兼ねて、海があるし、戻ってきて安心できる街。安らげる街、そんな街じゃないですかね」との声が聞かれた。

都市計画の専門家・宗健さんは出雲崎町がランクインした理由について「良寛さんの出生の地で古い町並みもあり、歴史と文化が見える形で残っていることが街の愛着につながっていると考えられる」と分析。
「東京に住んだからこそ…」町を出て気付いた出雲崎の魅力
では、実際にUターンした人はどう感じているのか…
4年前にUターンした宮崎有希さんは「やっぱり自然。海があって、山があって、野生の動物もたくさんいるし、関東に住んでいたときとは違う日常があるなとは思っている」と話す。
現在は千葉県出身の夫・義崇さんとともにラーメン店を営んでいる。
Iターンとなる義崇さんは「知れば知るほど、良寛さんとか、北前船とか、歴史的背景がすごく詰まった魅力的な街だなと感じた」と話す。
町の外で暮らした経験があるからこそ気づける魅力。町役場で働く田口賢さんも東京のIT企業で5年間働いた後、地元に戻ったという。
「うちの街は海も山もあって、季節ごとに景色が大きく変わるのがいい。東京に住んだからこそ、そういうのって当たり前じゃないんだなと気づいた」
充実した“子育て支援”もランクインの要因に
自然の豊かさを町の魅力に挙げる人が多い中、仙海直樹町長が挙げたのは、別の要因だ。
「子育て支援が以前から充実していたので、そういったところがまた一つの要因になっているのかなという気もする」
出産準備金や出産祝い金のほか、入学・卒業祝い金の支給。さらに、高校卒業までの医療費の全額助成など子育て支援が充実している出雲崎町。

子育て支援施設には保健師や保育士が常駐していて、出産や子育てを考えてUターンや移住を決めたという母親もいた。
Uターンした母親が「かなりありがたい。医者たくさん行くので。全部補助があり、とても助かっている」と話したほか、移住した母親は「最近、離乳食を始めたばっかりだが、どういう頻度であげるとか、どれくらいの固さにするとか、そういうのが気軽に聞けるのでうれしい」と話した。
さらなる街の魅力向上へ「地元に帰ってきたいと思える街づくりを」
今回のランクインがきっかけで全国的に注目されることになった出雲崎町。

今後、Uターンや移住者の増加につなげるためにも、町はさらなる住みやすさ・魅力の向上を目指す考えだ。
仙海町長は「様々な支援を通して、地元に帰ってきたいと思えるような街づくりを進めることは重要じゃないかなと思う」と意気込む。
今回は出雲崎町だけだったが、来年は県内の他の市町村もランクインすることを期待したい。
