緊張が高まる中東情勢が県内にも影響を与えていて、酒田港を拠点にする漁師たちも燃料費の高騰に頭を悩ませている。

16日夕方、酒田港では底引き網漁船の水揚げ作業が行われていた。

漁船の多くは重油・軽油を燃料としている場合が多く、底引き網漁を行うこの船の燃料は重油。
3月21日から、1リットル当たりの価格は120円から143円になり、23円の値上がりが予定されている。

酒田港から沖合に20キロ以上離れた場所で漁を行う底引き網漁船が、1回の漁で消費する重油は500~600リットル。
燃料費に換算すると1万3800円上昇することになる。

(廣徳丸・池田亀五郎船長)
「生活できない。(Q.かなり厳しい?)かなり何てものじゃない、商売にならない」

県漁業協同組合の本間昭志組合長も、就任前の2017年まで底引き網の漁師だった。

(県漁業協同組合・本間昭志組合長)
「これ以上油が高くなると、漁業者にとっては非常に厳しい状況。採算がとれず、漁に出られない状況になりかねない」

漁業では、燃料が操業コストの約2割~3割を占めるといわれている。
特に沖合で行う底引き網漁やイカ釣り漁は、燃料価格の変動が収入に直結する。

鶴岡市・酒田市・遊佐町は燃料費の高騰を受け、2025年9月~2026年1月まで、1リットル当たり40円の補助が出ていたが…。

(県漁業協同組合・本間昭志組合長)
「大変ありがたかった。ただその時期は操業日数が少なく、それでも助かったがおそらく1月は2・3日しか漁に出ていない」

原油高騰の影響が及ぶのは燃料だけではない。
これから予想される資材の値上がりも漁師たちの頭を悩ませる。

(要福丸・沢口勉船長)
「魚を入れる箱の値段も上がるし、何でもかんでも資材も上がっている」

(県漁業協同組合・本間昭志組合長)
「油を原料として使う箱・網・ロープ類も上がるのではと心配している」

中東情勢の悪化に加え、さらに海水温の上昇などの日本海沿岸の環境の変化。
庄内の漁師たちの負担は増すばかり。

(廣徳丸・池田亀五郎船長)
「大変なのは漁業関係者ばかりじゃない、全部。魚屋もトラックで運べない」

(県漁業協同組合・本間昭志組合長)
「燃油高騰には一番敏感になる。何とか終結して平和な世界になってほしい」

中東情勢の激変は、日本海の港にも大きな影響を与えている。

燃料費の急激な高騰と資材価格の値上がりにより、農林漁業者の経営への影響が懸念されていることを受け、県は16日、県庁のほか村山・最上・置賜・庄内(2カ所)の各地域の総合支庁、計6カ所に相談窓口を設置した。
県は「経済面など、支援策を求めている人は相談してほしい」としている。

<相談窓口>
県庁(農政企画課)023-630-3315
村山総合支庁(農業振興課)023-621-8147
最上総合支庁( 〃 )0233-29-1314
置賜総合支庁( 〃 )0238-26-6051
庄内総合支庁( 〃 )0235-66-5507
庄内総合支庁(水産振興課)0234-24-6045
※午前8時半~午後5時15分まで受け付け

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。