神奈川県内のとあるショップの店内には、所狭しと半額の貼り紙があります。

物価高が家計を直撃する中、“お得なワケあり専門店”が今、注目を浴びています。

取材した川崎市のショッピングセンターにある「222」は、新品や未使用品の商品が通常価格の半額で買える激安アウトレット店です。

コーヒー飲料が定価157円が半額の79円になっていたり、化粧品も1980円が990円で販売されるなど、店内には、ありとあらゆるジャンルの半額商品がずらりと並んでいます。

「これ(カップ麺)83円、安い。だいぶありがたい。スーパーより安いものもあって品ぞろえもいい。そのときの出会いでいいものに出会える」と話す人や、掘り出しものがないかと、宝探しのように買い物を楽しむ人もいました。

なぜ、こんなに安く販売できるのでしょうか。

ガットリベロ株式会社・荒木亮太郎さん:
例えば、賞味期限間近の商品。ネット通販の返品商品。メーカーの滞留在庫とか、さまざまなワケあり商品が弊社に入荷している。

賞味期限が近くなったものの他、シーズンが過ぎた季節限定のお菓子やパッケージや箱が破けてしまったものの、中身は無事な商品など。

さらに、返品された商品は、再び新品として売るには改めて検品が必要となり、廃棄されることが多いといいます。

これらの商品を安く買い取り、半額で販売しています。

「歯固め。赤ちゃんが歯が生える前の。480円だって、安い!」と、次から次へとベビー用品などをかごの中へ入れて、赤ちゃんを連れた買い物客のお会計は、(合計)4700円が2300円台となり、驚いた様子をみせました。

関東・関西を中心に、現在18店舗を展開する激安店。

“100円ショップ”を意識し、それよりも安い税込み97円均一コーナーもあります。
そして、最終的に売れ残った商品は「無料コーナー」へと行きつきます。

ガットリベロ株式会社・荒木亮太郎さん:
せっかく作ったものを廃棄するのはもったいない。新しくお客さまの元に渡るのは、非常に意義のある活動かなと思う。

ごみを出さない「ゼロウェイスト」の考えを持つお得な訳あり店は「222」だけではありません。

横浜市にある「Kuradashi たまプラーザ テラス店」では、食品・日用品40%オフをメインに、中には80%オフの商品も販売しています。

株式会社クラダシの柳田美巳子さんによると、その安さの訳は「“3分の1ルール”というのがあって、そういう商品もご案内いただいている」といいます。

食品業界には、製造日から賞味期限までの期間を3分割し、最初の期間を過ぎると、小売店に納品できなくなる“3分の1ルール”という慣例があります。

廃棄される可能性がある商品を買い取り、店舗や通販サイトにて割引価格で販売。

来店客は「子どもだと回転が早いので、(賞味期限が)短くてもすぐ食べきれる。すごく家計の味方。こういう店が増えるとうれしい」「びっくりするほど安い。知っていたらもっと早く来ていた。フードロスもなくなっていいと思う」と話します。

企業で広がるサステナブル意識が、消費者の買い物にも還元されています。