17日、鹿児島県奄美市にある県立大島病院に入院していた中学生の重症患者が、医療用ジェットで福岡市の九州大学病院に搬送されました。
奄美群島では高度な医療機関への重症患者の搬送体制の確保が課題となっていて、関係者は新たな選択肢として期待を寄せています。
県立大島病院に入院していたのは、鹿児島県喜界町の13歳の男子中学生です。
中学生は2月14日、自転車に乗っていて車と衝突し、ドクターヘリで県立大島病院へ搬送され、治療を受けていました。
医師によりますと、中学生は脳へのダメージが大きく、自発呼吸はできますが現在も意識が戻っていません。
病院でできる治療が終わったことから、リハビリなどを行うため、九州大学病院への転院が決まりました。
中学生を搬送するため今回用意されたのが、国内で重症患者の専門搬送を担う、大阪のNPO法人日本重症患者ジェット機搬送ネットワークが委託した医療用ジェットです。
このNPO法人では離島での活用は今回が初めてで、中学生、医師、看護師が医療用ジェットに乗り込み、正午ごろ、奄美空港を出発しました。
中学生の父親
「搬送されてから治療するまですごくたくさんの人に力をもらい助けてもらった。感謝しかない」
治療にあたった県立大島病院救命救急センター長・中村健太郎医師
「基本は日中はドクターヘリ、夜間は自衛隊や海上保安庁の航空機。プラスアルファでさらなる機体があるということは有事の対応としてはあるべきバックアップ態勢だと思う。非常に重要なツールになってくる」
搬送に付き添った医師によりますと、中学生は17日午後2時ごろ、九州大学病院に到着し、容体も安定しているということです。