広島での開花発表は17日以降となりましたが、こちらの場所では鮮やかなピンクの花が一足先に春の訪れを告げました。

【向井記者】
「開花促成が行われているソメイヨシノです。近づいてみると芽が膨らんでピンク色になっているのがわかります。そしてあちらは1輪咲いているのが見えます」

植物の特性を生かして本来よりも早く花を咲かせる「開花促成」。広島市佐伯区の広島市植物公園では開園50年を迎えるに合わせて38年ぶりに挑戦している取り組みです。

【広島市植物公園 栽培・展示課 濱谷修一課長】
「けさ見たらついに咲いていました」

「開花促成」を企画した栽培・展示課長の濱谷修一さん。
待ち望んだ花がようやく咲き、安堵の表情を見せました。

【濱谷修一課長】
Q:どんな気持ちだった?
「さすがにほっとしました。この1週間くらいまだかまだかという感じだったので」

作業が始まったのは、先月。
満開の時期を今週金曜日から始まる「さくらまつり」の初日に合わせました。
38年前の取り組みでビニールをかぶせてから「最長30日後に満開となる」という記録があったことから、今回は開花の進みをより調整できるよう40日前から作業を始めたといいます。

【濱谷修一課長】
Q:成功するといいですね
「させます!頑張ります!」

サクラは、秋から冬にかけ寒さにさらされることで休眠から目覚め、その後、春先の気温の上昇に合わせて花が開くという特性があります。

この特性を生かし、木の周りをビニールで囲い早い時期から暖かさを感じさせ、サクラに「春が来た」と勘違いさせて開花を早めるといいます。ビニール内は暖かい日には30度を超えることもあり…

【濱谷修一課長】
「最初ははやく(芽が)膨らみすぎてあわてて(幕を)開けたら今度はそのあと寒くなってピタッと止まってしまって、今度は間に合わないという感じになり、また(幕を)閉めたんです、10日の少し前に。そのあともヤキモキしながらきょう咲いたという状況です」

予測が難しい気候に計算を狂わされ、簡単には進みませんが、「満開」への思いは日々強まっていきます。

【濱谷修一課長】
「今度は20日に向けて、このままもう少し囲って急いで咲いてもらおうと思っている来園者からは満開を待ち望む声も…

【広島市から来た女性】
「やっぱり満開でワッと花束みたいなのが見れると嬉しいですよね」

【濱谷修一課長】
「とりあえず咲いてくれて良かったなというのがひとつ、あとは20日にむけてなんとか見ごろに持っていけそうな感じになってきたので、そういう意味ではほっといている。狙った時期に咲かせられなかったのが悔しかったのと…半々というところでしょうか」

今月20日「さくらまつり」の満開に向けて、花咲かおじさんの挑戦は続いています。

取材した向井記者によりますと、濱谷さんは、学生のころからチューリップ・フリージアなど様々な種類の花の開花時期を変える挑戦をしてきたといいます。

ただ、サクラの「開花促成」に取り組むのは初めてで、今回、開園50年のイベントでぜひチャレンジしてみたいと志願したということです。

サクラが咲いた日の当日あさ9時に濱谷さんから向井記者に「サクラが咲きました!」と喜びの電話がかかってきたということです。
いよいよ今週金曜日「さくらまつり」には満開の桜を咲かせる予定だということです。

テレビ新広島
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