NTTドコモは、“ガラケー”と呼ばれる旧来型の携帯電話で主に使われている通信規格『3G』の回線サービス『FOMA』を2026年3月31日で終了する。これに合わせ、かつて一世を風靡したインターネット接続サービス『iモード』も終了し、街では当時を懐かしむ声と共に、高齢者を中心とした利用者からは戸惑いの声も聞かれた。

“ガラケー”3月末で使えなくなる

福岡市内のドコモショップでは、『重要なお知らせ』として、3G回線サービスFOMAとiモードの終了を知らせる看板が設置されている。NTTドコモが、3月末で、25年にわたる3Gサービスを完全に終了するためだ。

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「3G誕生で、それまでの通話中心からインターネットを使用できるサービスが増えてきた。携帯電話の使い方の幅を広げられたのでは思っている」とNTTドコモ九州支社小笠原奨真さんは語る。

通信システムの第3世代を意味する3Gは、NTTドコモが2001年に、他社に先駆け、FOMAとしてサービスを開始。

通信速度が飛躍的に向上した3Gの誕生は、世の中の常識を一変させ、テレビ電話のほか、メールで写真を送るいわゆる『写メール』も急速に普及した。

まさに、日本の携帯電話の進化・普及を支えた画期的なサービスだったのだ。

携帯の進化・普及支えたサービス

テレビ業界では、携帯電話回線を利用したFOMA中継も行われるようになり、テレビ西日本では、2004年に球界の再編騒動で揺れていたプロ野球のストライキについて、大阪からFOMA中継を行うなど、放送での新たな活用が模索されていた。

一方で、急速に便利になる携帯電話は、その便利さ故に、犯罪に利用されるケースも現れてくる。

2008年には、「多くの中高生が持っているインターネット付携帯電話が、性犯罪や恐喝、時には強盗や殺人などの凶悪事件に巻き込まれる入口にもなっている」と指摘を受けるなど、社会問題にもなっていた。

当時のドコモ九州広報部は、「アクセス制限機能を申込み頂いているお客様については、アクセスできませんので、安心してご利用頂けるようになっております」と対策についてコメントしいる。

2006年には、テレビ番組を携帯で見ることができる『ワンセグ放送』が始まったほか、“音楽ケータイ”や“おサイフケータイ”など、進化した携帯電話が、私達の生活スタイルを次々と変えていった。

街で聞くと、「iモードって、お金がかかるから、ボタンを押しちゃいけないって」「私も親に言われたことがある」。

「絵文字とか懐かしい」と20代の女性グループは、学生時代の思い出を振り返り、50代の男性は、「飲み会の時に友達と連絡先を赤外線機能を使って交換していた」と懐かしそうに話した。

3G回線は4月1日に自動解約に

新たな通信規格への移行に伴い、旧規格の運用は、基地局の維持などにコストがかかることから、KDDIとソフトバンクは、既に3Gサービスを終了している。

唯一、継続していたNTTドコモの終了で、国内の3Gサービスは完全になくなることになる。

NTTドコモの3G回線の個人契約数は、いまだ高齢者を中心に約35万人に上っているが、契約は、2026年4月1日に自動で解約となる。

長年使い慣れたガラケーを手放すことへの不安や機種更新に伴う負担増を懸念する声も上がっている。

NTTドコモでは、電話をかけた際の音声ガイダンスで周知を図っているが、高齢の利用者は、気付いていないことも多く、家族のサポートを呼びかけている。

(テレビ西日本)

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