3月14日、東京・新宿区にある携帯電話の買取・販売店で緊縛強盗が発生。男2人組が店に押し入り、店長の男性を殴り脅迫。現金約170万円などを奪って逃走しました。

『サン!シャイン』は、事件を通報した人物と、被害に遭った店舗の従業員を独自取材。緊縛強盗の一部始終と、犯行のずさんさが見えてきました。
「泥棒入った!」拳銃のようなもので脅迫
事件が起きたのは、JR大久保駅前の人通りの多い通り沿いにあるビルの一室。

事件発生直後の午後11時ごろ、通りに設置された防犯カメラ映像を見てみると、ビルから飛び跳ねながら出てくる人影が映っていました。

何事かと通行人がとっさに撮影した映像には、上半身をガムテープで拘束され、手首足首をケーブルのような物で縛られた店長が、「泥棒!泥棒入った、お店の中に!僕のお店に来てください!」と必死に訴える痛々しい姿が。
その必死さに、周囲も“ただごとではない”と察します。

偶然通りがかり、警察に通報したという男性は…。

第一通報者:
「助けてくれ!」「警察呼んでくれ!」と。
縄で縛られて、衣服がぐちゃぐちゃになって、犯人を捕まえたいと、本人(被害者)もこの辺(ビルの出入り口付近)にいるんですよ。だけど命やばいから、俺も危険を感じるし、ここは(ビルから)離さないとまずいなと思って。

被害に遭った店長から話を聞いた店の従業員によると、2人組は客を装って侵入すると、店長を殴り拳銃のようなものを突きつけて脅迫したといいます。
被害に遭った店舗の従業員:
(侵入した)2人は拳銃のようなものを持って脅迫してきたそうです。(店長は)腰や足などを何度も拳で殴られたと言っていました。

2人組の男は、金庫を無理矢理こじ開けると、中に入っていた現金約170万円と、新品の携帯電話50台などを奪って逃走しました。

逃げた2人は上下黒の服装で、20代から30代くらいとみられており、警視庁が行方を追っています。
事件当日の“不審な電話”とずさんな犯行
被害に遭った店舗は、事件当日、客を名乗る人物から、「きょう遅くに行くから店を開けておいてほしい」と電話があったため、本来午後9時までの営業時間を、午後9時50分まで延長していました。
通常、営業時間中は複数の店員がいますが、この日は営業時間を延長したことで、店長1人が店にいたところを襲われたといいます。

この点について、元埼玉県警捜査一課の佐々木成三氏は、「閉店時間に犯行に及ぶことで、店員の数を減らし、客が来ない時間帯を狙う強盗の手段のひとつ」だと話し、電話をかけてきた人物も何らかの関係がある可能性があると指摘。

しかし、犯行内容を細かく見ていくと、突きつけた拳銃のようなものは、もみ合った際に“折れて”おり、店長を縛るのに使ったのも事前に用意されたロープなどではなく、店内にあった携帯の充電用ケーブル。

さらに、容疑者は店に1時間以上滞在し、4台ある防犯カメラのうち、壊したのは2台だけという、場当たり的な部分も垣間見えるため、佐々木氏は「犯罪の常習者としてはあり得ない、素人の雑な犯行」と話します。

佐々木氏によると、そこから浮かび上がる犯人像として、“トクリュウ”(匿名・流動型犯罪グループ)の実行役の可能性が高く、大量のスマートフォンを現金化するにも組織的な販売ルートが必要なことから、店の情報を指示役などから聞いて犯行に及んだ可能性が高いのではないかということです。
(「サン!シャイン」 3月16日放送)
