「立ち食い」というと、一般的にはそばやうどんなど、すぐ出てきてすぐ食べられる!というグルメがイメージされます。
一方、最近では「立ち食い」にすることで、回転率を挙げたり、より多くの人が利用できるようになったりすることで、ユニークに進化した「立ち食いグルメ」があるといいます。
関西ではおなじみの「阪神百貨店のフードコート」や高級食材がお値打ち価格で食べられる「居酒屋」、さらにはケーキも!
関西テレビ・秦令欧奈アナウンサーが徹底調査しました。
■回転率を極限まで上げコストを削減「立ち食いスタイル」
神奈川県・川崎駅前にオープンした海鮮丼専門店には長い行列ができています。ワンコインから楽しめる、具だくさんの海鮮丼が話題の理由は、思い切って椅子を撤去した「立ち食いスタイル」にありました。
「爆速提供」「豪快盛り」「圧倒的コスパ」を掲げるこの店では、来店客の回転率を極限まで上げることでコストを削減。その結果、驚きの価格設定が実現したのです。
【利用客】「出てくるのも早くて、フラっと入ってそのまま食べて帰るので利用しやすい」
お店にもお客さんにもメリットがある立ち食いスタイル。
関西にもユニークな立ち食いグルメがあるとの情報を得て、最近インスタグラムを開設したもののフォロワー数に伸び悩む秦令欧奈アナウンサーが調査に乗り出しました。
【スタッフ】「秦くんって立ち食いのお店、行きます?」
【秦令欧奈アナウンサー】「立ちそばとか立ち飲みとか、たまに行きますけどね」
【スタッフ】「そういうのをインスタグラムにどんどんあげてったら、良いんじゃないん?」
【秦アナ】「いじってるじゃないですか」
■阪神百貨店の立ち食いフードコートが人気の理由
【秦令欧奈アナウンサー】「阪神百貨店地下1階のスナックパークにやってきました。こちらは、1つも全席椅子がないんですよね。全席スタンディングのフードコートになります」
スナックパークは、百貨店のフードコートとしては珍しい“立ち食いスタイル”を採用した15店舗が入る人気のグルメスポットです。
なぜ立ち食いスタイルにしたのでしょうか?
【阪神梅田本店レストランカフェ事業部 小黒一茂さん】「席を設けるよりも、スタンディングの方が、たくさんのお客さまにご利用いただける。お急ぎの方は『サッとパッと』済ませたいというところで、お求めやすい価格で使いやすい環境」
立ち食いスタイルにすることで、椅子を設置したときよりもおよそ1.5倍、人が多く入れるそうです。
■立ち食いでは珍しい?オムライス店も
立ち食いの定番である「そば」や「うどん」はもちろん、秦アナが気になったのは立ち食いでは珍しい、昔ながらのトマトソースオムライス。お値段なんと580円という驚きの価格設定です。
【秦アナ】「まずこのサイズですよ。両手からもあふれそうなぐらいの、だいぶボリュームのあるオムライスですね。めちゃくちゃたまごふわふわです。たまごの厚みもすごいんですよ。なぜか懐かしい気持ちになる、すごくおいしいオムライス」
続いて向かったのは、目の前で職人が握ってくれるお寿司屋さん。お味噌汁も付いた8貫セットがなんと800円という破格の値段です。
【秦アナ】「この値段で食べられるクオリティじゃないですよ、これ。本当においしい」
■「サクッと終わる」「種類が豊富」「安い」と利用客
お客さんたちは立ち食いスタイルについてどう感じているのでしょうか?
【利用客】「サクッと終わらせられるのでいいと思いますけど。しっかり阪神さんで腹ごしらえして、いまから頑張って仕事しようかな」
【利用客】「『えきそば』とか、ラーメンとか、たこ焼きとか、種類が豊富ですし、提供時間も早いので、休憩時間が限られている自分からしたら、すごく助かっている場所」
【利用客】「きょうおごってもらったんで、よく分からんけど、おいしくて安いです」
ちなみに、テーブルの下には荷物置きがあるので、荷物が多くても安心して利用できます。
さらに車椅子の方や小さなお子様用にローテーブルも設置されているので、みなさんも利用してみてはいかがでしょうか。
■1000円以下でうなぎが食べられる驚きの立ち飲み店
【秦アナ】「阪神百貨店から歩いて10分ほどのところにやってきました。このあたりにも立ち食いグルメがあるということなんですが…早速見つけましたよ。『立ち呑みふぐ太郎』ということで、これはおそらくフグの立ち食いということですね」
オープンして半年の「立ち呑み大阪ふぐ太郎」は、夜はフグ料理をメインにした立ち飲みスタイルの居酒屋さん。「てっさ」のお値段は、なんと528円という驚きの安さです。
しかし、ランチタイムは違うグルメを提供しているそうで…。
【店主・島本一樹さん】「ウナギの丼をやっております」
【秦アナ】「うな丼!?」
【島本さん】「高級魚“ふぐ”をリーズナブルに手軽に楽しめるお店。それを昼にも、どないかして応用できないかと思って、『高級魚をリーズナブルに』と考えたのが、ウナギです」
ランチタイムに食べられる「うなたま丼」のお値段は、驚きの980円!1000円以下でウナギが食べられるなんて信じられません。
さらに、ウナギをもっと楽しみたい方におすすめなのが、うな丼。丼からあふれる大きなウナギと、出し巻き卵が入ってなんと1580円!
【秦アナ】「ウナギがすごくやわらかい。タレがすごく香ばしいですね。ご飯がすごく進む味がしてるし、うなぎの上品さに加えて、ちゃんと食欲にもバッチリ火が付く。昼にもってこいのうな丼って感じがします」
【店員】「こちらも幸せですわ。あんな顔で言われたらね、本当に。ありがとうございます!」
■「極力原価に近づける」と店主
この安さの秘密について、秦アナが質問しました。
【秦アナ】「いまウナギ普通にスーパーで買っても1000円以上するじゃないですか。大丈夫なんですか?」
【島本さん】「ギリギリのところでやらせてもらってます。皆さんにおいしいものを食べていただきたいという思いがあって」
この安さ、立ち食いスタイルだからこそ実現しているようです。
【島本さん】「気持ちとして、お客さんにたくさんいっぱい来てもらえるであろうという憶測もあるんですけど、回転率を上げて上げて、極力原価に近づけるように持っていってます」
初めて来店したという会社員の2人も、味と値段に大満足のようです。
【利用客】「めっちゃふっくらしてて、めちゃくちゃうまいです。僕らサラリーマンって急いで出たりとかあるので、サラリーマン基本的に立ち食いの方がうれしいです」
【利用客】「ウナギとか普段食べることないんですけど、やっぱ幸せですね」
【利用客】「こんなん1500円台とかないですよね。めちゃくちゃ大満足」
【利用客】「おいしくて安い!」
■ケーキの立ち食い?神戸三宮に現れた新スタイル店
【秦アナ】「神戸三宮にやってきました。こちらにも立ち食いグルメがあるということなんですが、それがこちらですね。なんて読むんでしょうか。なんの立ち食いなんでしょうね。ケーキ!?」
立ち食いできるとは思えないおしゃれな外観の店内に入ると…
【秦アナ】「ケーキ!?見てください、これショーケース。宝石みたいに輝いてるケーキ、めちゃくちゃいっぱいありますけど」
そう、ここはケーキの立ち食いができる洋菓子店!なぜ立ち食いを採用したのか、パティシエの本岡さんにお話を伺いました。
【シェフパティシエ 本岡遊さん】「個人的にコーヒースタンドによく行くことがあって、サクッとコーヒーを飲む習慣が自分の中にあったので、こういうスタイルをケーキ屋にも転換できないかなと、ずっと思っていた」
■ケーキを気軽に楽しめ値段も1割カット
早速、秦アナも立ち食いケーキを初体験!本岡さんおすすめの塩キャラメルのチョコレートケーキをいただきます。
【秦アナ】「なめらか口当たり。チョコレートの自然な甘さ。そこにしょっぱさも来るんですよ、塩キャラメルの。甘じょっぱいのがめちゃくちゃクセになりますし、ナッツのザクザク感もこれ、とんでもなくおいしい」
立ち食いにすることで気軽にケーキを楽しめることに加え、場所を取らない分、座るよりも値段を1割ほど安く提供できるそうです。
奈良からやってきたという女性客は…
【奈良からやってきた女性】「おいしすぎてびっくりしました。この後も何個かテイクアウトで買って帰ろうと思います。1人だと立ち食いスタイルの方が食べやすいし、来やすい。サクッと食べて帰れていいですね」
【利用客】「おしゃれですしね。立ちながらサクッと食べて帰れたり、とてもいいなと思います」
小さな子供にも好評です。
【秦アナ】「何が好き?」
【子供】「イチゴのケーキ」
【秦アナ】「イチゴのケーキどう?」
【子供】「おいしい」
■立ち食いで男性も入りやすい
立ち食いの効果もあってか、男性客も多く訪れます。
【利用客】「男性でも入りやすい。食べてパッと帰れるというか」
【秦アナ】「このクオリティでこのお値段っていうのはいかがですか?」
【利用客】「とても安く感じますね」
インタビューしているうちにもう1個食べたくなった秦アナ。人気メニューのミルフィーユも注文し、すっかり立ち食いケーキの魅力に取りつかれました。
【秦アナ】「立ち食いグルメ調査しましたが、どれもめちゃくちゃおいしかったです。このロケ時のオフショットを、私のインスタグラムにあげさせていただきますので、ぜひ皆さんフォローといいねをお願いいたします」
物価高の時代に「立ち食い」にすることで、たくさんのメリットがもたらされているようです。
(関西テレビ「newsランナー」2026年3月13日放送)